能登半島の被災地 電力とガソリン・灯油の状況、中小企業への支援は?[2024/01/04 16:47]

 能登半島の被災地では大規模な停電が続いているほか、ガソリンや灯油も不足しています。復旧作業が進むなか、中小企業の資金繰り支援も実施されます。

▼電力
 経済産業省によりますと、4日午前11時の時点で、能登半島北部で約2万9700戸が停電しています。

 石川県七尾市と志賀町では復旧作業を進めていて、立ち入りが困難な場所を除いて停電が解消したということです。

 その他の地域では設備の点検に入ったものの想定以上の道路被害があり、復旧に時間を要する見込みです。

 北陸電力は他の電力会社の応援も含めて約900人体制で作業を進めるとともに電源車を活用する体制を整えています。

▼ガソリン・灯油など
 一方、ガソリンや灯油などについては七尾市や穴水町では大型車が通れることから在庫は満たされつつあるということですが、安全が確認されたスタンドの数が少ないため渋滞が発生しているということです。

 被害の大きかった石川県輪島市や珠洲市など奥能登地域ではスタンド15カ所の再開を確認していて、大型車が通れる見通しとなったことから5日朝から順次、供給を進めていくとしています。

 こうした状況を受け、斉藤経済産業大臣は「電気事業連合会や石油連盟など関係する業界団体に対し、支援のより一層の強化を改めて要請する」と述べました。

▼中小企業支援
 また、中小企業や小規模事業者への資金繰り支援として新潟県、富山県、石川県、福井県の日本政策金融公庫や商工中金などに特別相談窓口を設置したほか、運転資金や設備資金を融資する災害復旧貸付などを行うと発表しています。

こちらも読まれています