ヤマトなど2社に国交省が改善勧告 法令違反を依然強要か[2024/01/26 20:17]

 ヤマト運輸など2社がトラック事業者に対して法令に違反する行為を強要している疑いが依然あるとして、国土交通省が社名を公表して速やかな改善を求める「勧告」を初めて出しました。

 勧告が出たのはヤマト運輸と王子マテリアの2社です。

 国交省は去年7月、トラック運転手の労働環境を改善するため「トラックGメン」を設置し、悪質な荷主や元請けの監視を強化しています。

 しかし、今回の2社は2022年にも違反行為の疑いで改善を「要請」されていましたが、依然、改善されていないとして、一段階上の指導にあたる「勧告」が26日、初めて出されました。

 国交省によりますと、ヤマトは依然として下請け事業者に最大積載量を超える荷物を積んだ運行を指示しているほか、長時間の荷待ちや大雨などの天候不良でも運送を強要するなどの疑いが複数みられたということです。

 王子マテリアは運送事業者に長時間の荷待ちを強いている疑いが改善されていないということです。

 ヤマトは「勧告を真摯に受け止め、再発防止に向けた取り組みを確実に実施し、信頼回復に努めたい」とコメントしています。

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