春闘の賃上げ率「5%が必要」経済同友会・新浪代表幹事[2024/01/30 14:57]
すでに始まっている今年の春闘での賃上げについて、経済同友会の新浪代表幹事は、物価高を乗り越えるために賃上げ率5%が必要だという見方を示しました。
経済同友会 新浪代表幹事
「まずCPIを超えなきゃいけないんで。これが生活のレベルを維持するためのまず基準ですので、それを超えるとそれプラスアルファということで、私は5%がまず大きな目線ではないかなと」
新浪代表幹事は、20カ月続いている実質賃金マイナスという事態の克服が当面の課題としました。
そのうえで、消費者物価の上昇率を3%と仮定した場合、春闘の賃上げ率は目安として5%必要だという見方を示しました。
今年の春闘の賃上げを巡っては、経団連が去年を上回る4%以上を念頭におく一方、連合は5%以上を目安とする方針を打ち出しています。
経団連の十倉会長は29日の会見で賃上げを巡り、連合などと「方向性はほぼ同じだと思う」と発言する一方、先に示した春闘に対処する指針では、実質賃金のプラス改善は「多面的な見方も必要」と事実上見送っています。