中小企業の74%が計画通り新卒者採用できず 日商調べ[2024/01/31 12:28]

 人手不足が深刻になるなか、中小企業では初任給の引き上げが広がっているものの、新卒者の採用について計画通り確保できなかった社が、74%に達したことが分かりました。

 日本商工会議所は今月16日から一週間、全国の会員企業に新卒採用の動向について調査を行い、1920社から回答を得ました。

 それによりますと、今年4月入社予定の新卒者を募集した中小企業のうち計画通り採用できなかった社が74.0%に達し、去年の同じ時期より6.4ポイント増えました。

 業種別では特に建設業、製造業、卸売業などで割合が高くなっています。

 人手不足のなかで各企業が新卒者確保で行った取り組みとしては会社説明会や合同説明会、職場体験や現役社員との交流などのほか、初任給を引き上げた社が50.2%と半数を超えました。

 中小企業からは、「新卒採用を実施したが手応えが全くない」「学生からの問い合わせはほとんどなく、今後も状況が変わる見込みはない」といった悲痛な声が相次いでいます。

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