明治安田生命 異例の早さで増配を決定[2024/01/31 16:15]

 大手生命保険の明治安田生命は2023年度決算に基づく契約者向けの配当について増配する方針を決めました。増配は2年ぶりです。

 日本銀行が去年7月に長期金利の上限のめどを事実上、1%まで緩和する政策修正を行ったことで国内の長期金利が上昇し、新規投資分の利息配当金収入が増加したことが増配の理由です。

 通常、増配の方針決定は第3四半期決算が決まる3月ごろが多いため、この時期での方針決定は異例の早さです。

 対象となる保険の契約件数は約500万件で、個人保険と個人年金保険の配当を23億円増配します。

 2022年度決算では新型コロナウイルスの給付金の支払いなどで増配を見送っていて、2年ぶりの増配となります。

 配当金の総額は約1500億円で、そのうち約320億円が個人保険と個人年金保険の配当になるということです。

 明治安田生命は今回の増配により、2019年に50歳で加入した死亡保険金1000万円の終身保険の場合、配当額は2000円増えて3万2500円になるとしています。

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