春闘本格化 鉄鋼大手でベア3万円の高い要求額相次ぐ[2024/02/09 12:34]

 春闘がいよいよ本格化します。大手鉄鋼メーカーなどの労働組合が相次いで月額3万円の高い賃上げを経営側に要求しました。

日本製鉄労働組合連合会 幸野直通会長
「日本経済の持続的成長に向けて物価上昇を上回る継続的な賃金の引き上げが求められています。日本製鉄労使においてもその社会的な役割を果たしていかなければなりません」

 鉄鋼最大手日本製鉄の労働組合は、基本賃金のおよそ10%に相当する月額3万円のベースアップを要求しました。

 過去最高だった1975年の3万2000円に次ぐ2番目の要求額です。

 これに対し、経営側は「人材確保・活躍推進の実現に向け、組合要求の背景となる職場の実態・課題等についてしっかりと質し、理解を深めていきたい」とコメントしています。

 JFEスチールや三菱重工でも要求書が提出され、それぞれベア3万円、1万8000円の要求となっています。

 9日午後には、神戸製鋼や川崎重工でも提出されます。

 来週以降、自動車メーカー、電機大手の労組などが相次いで要求書を提出する予定です。

こちらも読まれています