資生堂2023年決算は減収減益 “処理水放出”で中国の買い控え響く[2024/02/09 21:30]

 資生堂は去年1年間の決算を発表しました。個人消費で緩やかな回復が認められたものの、原発処理水の放出による中国人の買い控えが響いて減収減益となりました。

 資生堂によりますと、去年1年間の売上高は前の年に比べて8.8%減の9730億円となりました。

 日本国内は新型コロナウイルスの5類移行やインバウンド消費の増加によって堅調に回復しましたが、去年8月に行われた福島第一原発の処理水海洋放出の影響で、中国国内での日本製品の買い控えや旅行者による免税店などでの購買が低調だったことなどが響き、最終的な利益は前の年に比べて36.4%減の217億円余りとなりました。

 ただ、2024年は着実な成長が見込まれるとして、増収増益を見込んでいます。

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