能登地震 「輪島塗」伝統の灯消さない 復興誓う老舗店主の思い[2024/02/17 12:25]

 能登半島地震では伝統工芸品の輪島塗も甚大な被害を受けましたが、復活に向けた動きが始まっています。

 日本を代表する伝統工芸品とされる輪島塗。創業160年を超えるこの工房も大きな被害を受けました。

塩安漆器工房 塩安眞一代表
「絶対、復活させますから。皆でやりますよ」

 しかし、家も仕事場も失った職人の多くが今も市外に避難しているため、生産再開のめどは立っていません。

塩安代表
「展示会でもやってもらって、そこでモノを売ったり注文をもらったりとか、新たな仕事を作っていくということをすれば(職人が)仮設住宅から仕事場に行ってやるかという気持ちになってくれればいいなと」

 16日から始まった石川県の伝統工芸品の見本市。地震のため中止も検討されましたが、塩安さんら輪島塗関係者の強い要望で開催されました。

輪島塗(ブローチ)を購入した人
「(購入理由は)輪島の復興の希望が見えるようなデザインだなと思って」

塩安代表
「びっくりするぐらいたくさんのお客さんで。本当に温かい、皆さん」

 ただ、輪島塗は100を超える工程ごとに分業で生産され、職人が1人でも欠けると作ることができません。

塩安代表
「(建物の)修理できて水が来て、職人たちが仮設住宅でも入ることができて、戻るという状態になれば仕事が再開できる。まだ数カ月先になるかなあ」

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