【国際女性デー】防災分野の“男女格差” 製品開発で解消後押し[2024/03/08 12:15]

 8日は国際女性デーです。女性の視点が抜け落ちやすいと言われる防災の分野で女性の担い手が増えません。これに製品の開発などで後押しする動きが出ています。

 能登半島地震から6日目に届けられた給水タンク。駐車場が緊急の給水所になりました。大阪の企業がある狙いを持って作ったものです。

堀富商工 堀畑敏一社長
「(避難所で)女性はいわゆる炊飯をしたりですとか、そういうところに限定されてるのを目の当たりにします。誰でも組めるようなタンクがあれば、ハードルが下がると思う」

 男性中心で担われることが多い避難所の運営。女性にも運営側に積極的に参加してほしいと、大型でも簡単に設置できるよう改良を重ねてきたといいます。

 実際に女性2人で組み立ててみます。やり直しをしながら…水を入れる袋を取り付けていき、7分半ほどで完成しました。

 他の企業でも、着替えや授乳などができる簡易テントといった女性の視点を取り入れた製品の開発が進んでいます。

 東日本大震災などを経て、防災の担い手となる女性は徐々に増えてはきましたが、まだ少ないのが現状です。

 全国の自治体で防災・危機管理部署に女性が「ゼロ」という所は61%にも上ります。なぜなのでしょうか。

男女共同参画地域みらいねっと 小山内世喜子代表理事
「まだまだ防災=男性の仕事と考えている人が多いことが一番の要因。(防災の部署を)補完する他の部局の人も知識を持つことや、訓練を全職員でやっておくことがとても大事」

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