日本製鉄「一流の実力発揮を」 今年の春闘で過去最高額のベア3万5000円で妥結[2024/03/13 20:14]

 今年の春闘で過去最高額となる3万5000円のベアで妥結した日本製鉄の人事担当は、歴史的な賃上げと同時に「従業員に一流の実力を発揮してもらう」と話しました。

日本製鉄 三好忠満人事労政部長
「製造業トップクラスの水準に持ち上げて、一流の処遇の下で社員に一流の実力を最大限発揮してもらいたいということで今回、取り組んでいる次第です」

 日本製鉄の労働組合は先月、3万円のベースアップを求めていましたが、会社側はこの要求額を大幅に超えた3万5000円で回答しました。

 大幅アップの理由として会社側は、人手不足によって採用が激化していることや鉄鋼業の認知度が低迷していることを挙げています。

 日本製鉄は今回のベアで給与は製造業として国内トップクラスの水準になったとしています。

 鉄鋼大手のJFEスチール、神戸製鋼も13日に回答しましたが、両社ともに要求額の3万円に対して満額回答でした。

 これまで鉄鋼大手各社は昭和30年代から長年、賃上げ要求と回答が横並びを続けていましたが、最大手の日鉄が一歩抜け出した形です。

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