中小企業でなぜ実現?給料“月2万円”アップの仕組み[2024/03/16 22:30]

今週、春闘で大企業の満額回答が相次いだ一方、中小企業からは、「賃上げは厳しい」という声が多く上がっています。そんな中、平均して月2万円近くの給料アップを実現している中小企業があります。この会社が導入している、ある仕組みを取材しました。(3月16日OA「サタデーステーション」)

サタデーステーションが訪ねたのは、千葉県にあるアパレルショップ。こちらのアパレルショップを展開する会社では多い人で月に5万から10万円、平均で1万から2万円給料アップすることに成功しているといいます。なぜ給料アップを実現できているのでしょうか?

開店前、店長と同僚のスタッフが行っていたのは、おすすめの服を身に着けておこなう写真撮影でした。写真を撮影しているのも、被写体になっているのも、どちらもこの店の販売員です。

リュクス アーモワール カプリス船橋東武店 店長nici(ニシ)さん
「スタッフスタートというアプリを使って毎日撮影して投稿しております」

賃上げを実現している仕組みは、まず販売員が商品を着た写真を企業サイトに投稿。その投稿からお客さんが商品を選び購入すると、その売上の一部が販売員へ報酬として還元されます。つまり、実店舗に立っていないときでも、24時間、全国に向けて商品を売ることができ、売上を伸ばした分、給料に反映されます。

さらにポイントは、プロのモデルではなく販売員自身が服を着用する点です。

購入した客
「同じような年代の、同じぐらいの身長の人。モデルより店員さんが着ていただいた方が親しみはすごい感じますよね」

niciさんは、この仕組みを使ったネット売上が全国の系列店の中で1位だといいます。

リュクス アーモワール カプリス船橋東武店 店長nici(ニシ)さん
「(多いときで)5万から10万円ぐらいはたぶん変わってくる」

このアパレルショップを展開する会社ではおよそ2年前からこうしたシステムを導入。ネット販売の売上は140%アップしています。

田中興産販売促進部 中川裕マネージャー
「(スタッフスタートを使っている販売員は)平均でおよそ1万から2万円ぐらいの給料アップになっています。売上が可視化されるとそこが(販売員の)目標になるし、会社としても賃金でプラスにできているので好循環」

企業側と従業員側の両方がウィンウィンになる関係を作れているというのです。

こうしたアプリを使ったシステム、洋服の販売だけではなく、ワインや、ブライダル業界のサービス業など、様々な業界でこの仕組みが広がっています。システムを開発した会社の代表は…

スタッフスタートを開発 バニッシュ・スタンダード 小野里寧晃代表
「単純に利益も売上もない中で賃上げしろって言われてもなかなか上げられないじゃないですか。だけどしっかり成果を出している、売上を作っている働き手さんがいるんであれば、その人たちには評価を与えようという仕組みなので。基本給のアップっていうものがちゃんと望めるような世の中っていうのを作っていきたいなと思ってる」

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