中小企業の36%「今年賃上げ予定」城南信金の調査[2024/03/19 00:46]

 中小企業を対象とした景気や賃金に関するアンケート調査で、3分の1を超える企業が今年賃上げを予定していることが分かりました。

 東京や神奈川で展開する城南信用金庫が取引先の中小企業811社を対象に行った調査によりますと、現在の状況について、「良い」と回答した企業は29.2%で、1月に行った前回の調査と比べて4.9ポイント上昇しました。

 また、中長期的な先行きについては33.8%が「良くなる」と回答しました。(前回調査比+4.8ポイント)

 また、36.0%の企業が2024年に「賃上げをする予定」と回答していて、前回の調査から8.3ポイント上昇しました。

 賃上げする理由は、「今いる従業員のモチベーションアップ、人材定着のため」が最多の62.7%を占め、次いで「人手不足による人材確保・募集のため」(16.5%)、「物価高対策のため」(13.2%)となりました。

 日本銀行は19日の金融政策決定会合で、大企業だけでなく、こうした中小企業の賃金上昇も確認したうえで、マイナス金利の解除など大規模金融緩和策を修正するか判断します。

こちらも読まれています