日銀金融政策決定会合2日目 大規模緩和転換か 詰めの議論[2024/03/19 11:57]

 日本銀行は金融政策決定会合を開き、春闘での大幅な賃上げなどを受けてこれまでの大規模緩和を転換するかどうか詰めの議論をしています。

 (経済部・高瀬幸介記者報告)
 市場では日銀が金融政策を大きく転換するという見方が高まるなか、発表の瞬間が近付いています。

 現在、円相場は1ドル=149円台で取引されています。

 日銀は物価と賃金がともに上昇する好循環が見通せる状況になったと判断すれば、2016年に導入したマイナス金利を解除するなど金融政策を修正する方針です。

 依然として物価上昇率が2%を超えるなか、春闘で大幅な賃上げ回答が相次いでいて、環境は整ってきていると言えます。

 鈴木財務大臣は19日朝、「旺盛な設備投資意欲もあり明らかに良い兆候が現れている」と後押しするかのような発言もしています。

 仮にマイナス金利が解除されれば、日米の金利差が縮小して円高になることや、住宅ローンの変動金利の上昇も予想されますが、日銀は引き続き緩和的な金融政策を継続するとしていて、その影響は限定的とみられています。

 デフレを脱却し、そして今度こそ失われた30年に終止符が打てるのかどうか。

 日銀は今まさに決断の時を迎えています。

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