「大谷翔平」で広がるスポーツ観戦ビジネス　MLB「一生に一度の経験を」[2024/03/23 12:33]

　3月20日・21日に韓国・ソウルで行われたMLBの開幕シリーズは、ドジャースの大谷翔平選手、パドレスのダルビッシュ有選手ら4人の日本人選手が見られるということで国内でも連日大きく報道された。

　そのなかで注目されたのが、日本の大手旅行会社「JTB」がMLBと国際パートナーシップ契約を結び独占提供した「ホスピタリティ・パッケージ」である。

　MLBはなぜJTBをパートナーとして選んだのか。一方でJTBはなぜMLBとの提携を目指したのか。従来の「観戦ツアー」との違いや展望をそれぞれのキーマンに聞いた。

■ビル・モーニングスター　MLBエグゼクティブヴァイスプレジデント　スポンサーシップセールス

　（Q.アジアのマーケットにおけるビジネスへの期待と、MLBのパートナーとしてJTBに求めることは？）
　アジアのマーケットはMLBにとってとりわけ重要です。アジアにはご存じのように野球をプレーする、観戦する長い歴史があります。スタジアムの応援の盛り上がりも好きです。MLBでプレーするために多くの選手たちがアメリカにやってきた長い歴史があるし、いまや何人かのベストプレーヤーはアジアからやってきた選手たちです。とても誇らしいし、興奮しています。MLBの魅力を世界中で高めることは私たちにとって本当に重要なことであり、JTBは素晴らしいパートナーです。私たちが望むのはMLBの魅力を高めることであり、それはファンに特別な体験をしてもらうこと、一生に一度の経験をしてもらうこと。こうしたことをまさにJTBがしてくれるのです。彼らはファンとつながり、MLBとつないでくれる。今回、韓国でシーズンを開幕するという私たちにとって歴史的なゲームに興奮しています。ロンドンやメキシコにも行きますし、来年は東京（日本）で開幕シリーズを開催します。最高の方法で野球の魅力を高めてくれる最高のパートナーです。

　（Q.大谷翔平というプレーヤーについてどう思う？）
　大谷翔平は私たちが一生に一度見られるかどうかのタレントです。ピッチングとバッティング両方でMVPレベルというのは驚くべきことです。彼はWBCでも優勝しましたが、日本・アジアだけでなくアメリカでもスーパースターです。偉大なプレーヤーですね。

聞き手：経済部・進藤潤耶

※インタビューは3月21日に実施