脱炭素への切り札“水素レストラン” 普及のカギは“低コスト化”[2024/03/26 15:54]

 脱炭素社会を実現する鍵とされる「水素」で調理する初めてのレストランが世界に先駆けて公開されました。

 来月12日にオープンするレストラン「icHi」では、調理の時にCO2などを排出しない水素コンロを使います。

 通常のガスコンロよりも燃料費が2倍以上かかりますが、火力は3割程度強く、調理時間を短縮できるほか、燃焼すると酸素と結び付くため料理には水分が含まれます。

 鶏肉や魚介類などを焼くセットメニューのみですが、ガスコンロで調理したものとの食べ比べもできるということです。

H2&DX社会研究所 福田峰之代表取締役
「(水素で)おいしくなる、それにもう1つは二酸化炭素が出ないというのをお店を運営しながら技術を引っ張り込むということが特徴です。(普及への課題は)値段が下がること。それが広がっていく大きなコンテンツになる」

 水素は様々な資源から製造ができ環境への負荷も少ないことから、脱炭素社会の実現に向けて乗り物などへの活用が広がっています。

 運営会社によりますと、水素で調理するレストランは世界で初めてだということです。

こちらも読まれています