日経平均大幅反落 専門家…3月決算銘柄が配当金の分だけ下落・為替介入への警戒感も[2024/03/29 10:27]

 28日の日経平均株価は、前日の終値から400円以上下げてスタート。その後は、下げ幅を縮小する場面も見られましたが、再び下落基調となりました。

 午後に入ってからも、高値への警戒感から当面の利益を確定するための売り注文が広がり、下げ幅は一時700円を超えるなど大幅に反落しました。

 アメリカ株が反発したにもかかわらず、大きく値を下げた日経平均。マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏は「そこには28日特有のある理由があった」といいます。

広木氏
「『配当落ち分』と言って、何もしなくてもというか、自動的に260円程度安くなるというのが(28日の)特徴」

 「配当落ち分」とは、企業が株主に対して払う配当金の分だけ株価が下がることをいいます。28日は3月末決算銘柄の配当落ち日にあたるため、日経平均株価は全体で260円ほどの下落が見込まれていました。

 しかし、終値はおよそ600円の値下がりとなりました。なぜこれほど下げ幅が拡大したのでしょうか?

広木氏
「一つは、政府・日銀による為替介入への警戒感が市場で高まりました。このことから輸出関連株が売りに押されて、株安の原因になった」

 そして、もう一つの要因をこう指摘します。

広木氏
「今度の金曜日(29日)がグッドフライデー(聖金曜日)といって、イースターの休暇に入るんですね。海外勢はイースター休暇に向かって、ポジションの手じまいをする。売って利益を確定させるという動きが出たんだろうと思います」

(「グッド!モーニング」2024年3月29日放送分より)

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