メガネレンズ受注できず 『HOYA』過去にもサイバー攻撃…システム障害で影響続く[2024/04/05 23:30]

メガネレンズを生産する大手メーカー『HOYA』にシステム障害が発生し、その影響が続いています。

HOYA:「第三者によるサーバーへの不正アクセスの可能性が高い」

先月30日未明に、国内外の事業所でシステム障害が起き、複数の製品の生産・受注が停止。在庫分を出荷しているものの、複数の製品の受注を止めているということです。

この影響で、大手メガネチェーン『JINS』は、先月31日からレンズ6種類の販売を取りやめました。

小売店でも。
南千住メガネのサトウ・佐藤祐一郎さん:「(メガネの)枠をお預かりして、これからHOYAに送って、レンズをつけて返してもらうという手続きを踏む製品ですが、こちらはいま受付できないので、お預かりしたまま、何も変わっていない状態。4日ぐらい時間がたってしまっています。別のレンズメーカーに注文が殺到していると聞いています。2日から4日くらい時間がかかっていると聞いています。(Q.復旧のめどの連絡は)HOYAからの電話では、2週間くらいかかるかもしれないと。( Q.いつ連絡はきたのか)きのうですね」

HOYAが手がけているのは、メガネレンズだけではありません。
医療用の内視鏡なども手掛け、半導体マスクブランクス(半導体の製造工程で使う製品)は、世界でトップのシェアを誇ります。

国内の工場の従業員に聞いてみると、「いまも工場は普通に動いている。影響はない」としています。

HOYAは、過去にも複数回、サイバー攻撃を受けていて、2019年にタイの工場で、100台程度のパソコンが“仮想通貨”関連のウイルスに感染。2021年には、アメリカの子会社が攻撃にあい、ハッカー集団から犯行声明が出たこともありました。

今回、海外の工場では。
フィリピン工場の関係者:「(Q.フィリピンの工場は稼働しているか)はい。稼働中です。(Q.今週、工場の操業が止まったことは)ありません。継続しています」

HOYAの広報は「セキュリティーの観点から、現時点で具体的な影響は開示しない」としています。

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