飲食店の倒産件数 2023年度は過去最多930件 東京商工リサーチ[2024/04/10 18:18]

 2023年度の飲食業の倒産は4年ぶりに増加し、過去最多となったことが分かりました。

 東京商工リサーチによりますと、昨年度の飲食業の倒産(負債1000万円以上)は前年度と比べて57%増の930件でした。

 コロナ以前の2019年度の841件を上回り、過去最多を更新しました。

 業種別でみると、「ラーメン店」のほか、コロナ禍で需要が急増した「持ち帰り飲食サービス業」「宅配飲食サービス業」の倒産が過去最多となっています。

 また、新型コロナが落ち着き客足が戻ってきた一方で、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済や材料費や光熱費、人件費などの高騰が経営を圧迫しています。

 東京商工リサーチは「飲食業は価格転嫁が必要だが、客足の維持と採算を両立できる価格設定には同業者との差別化も急務になっている」と指摘しています。

画像:アフロ

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