「母の日」ギフト 予算1位は群馬、希望額1位は島根…現地で聞いてみました![2024/05/09 20:26]

 12日は「母の日」です。プレゼントの予算や希望する額に意外な県民性が表れていました。

■かつては“無料電話”

70代の人
「(Q.今週末どんな思い?)何くれるかな?って。父の日はあんまり覚えていない。だからちょっと夫がひがむ。お母さんばっかりと」

 12日は「母の日」です。アンケートによりますと、今年の母の日は約8割が「プレゼントを贈る」と回答しました。

70代の人
「(着物の)帯を贈ったことがある」

30代の人
「口では感謝って言えるタイプではない。贈り物通して『いつもお疲れ様』って」

 母の日が制定されたのは77年前の1947年。当時からカーネーションを贈るのが主流でしたが、こんなプレゼントも。当時、百貨店に置かれたのがふるさとの母親にメッセージを送ることができる“無料電話”です。

 そして、なにやら熱心な男性が何人も。「照れくさいけど、お母さんありがとう」。手紙で母親に感謝を伝えていました。

 そして、歴史的な円安の今、娘が母親に贈ったのが…。

40代の人
「(旅行資金として母に)現金を。何か好きなもの食べてねって。海外で今、円安なので(旅行の足しに)一番使えるかなと」

■群馬「かかあ天下」で1位?

 現在も贈り物の1位は変わらずカーネーション。産地・群馬県のカーネーション農家では、母の日に向けてトラックへの荷詰め作業が行われています。

カスカワ・シードリング・アソシエーション 星野晃正さん
「薄いピンクと濃いピンクで『感謝』」

 今回のアンケートでは、母親に贈るプレゼントの平均予算も調査。一番高かったのが群馬県で、6987円でした。

 なぜなのか町で話を聞くと、群馬県の意外な県民性が浮かんできました。

群馬県民
「県外の人からは気が強い女性というイメージ」

群馬県民(40代)
「女性が強いから、かかあ天下。女性のほうが家庭の中で強いから」

 群馬県は養蚕や織物業が盛んで、女性も外で働き、経済力を持っていたといいます。

母親(80代)
「私は子どもが来たらおいしいものをごちそうする」
父親(80代)
「(Q.(母親は)天下一?)まぁ…」
母親
「言っとく?」
娘(50代)
「天下一だよ」
父親
「大体、天下一だと思う」

 母へのリスペクトが予算の高さに表れているのかもしれません。

■希望額1位は島根 理由は?

 一方、プレゼントをもらう側の希望額が一番高かったのが島根県で、金額は6364円。

60代の人
「お母さん側が要求する金額が1位ってことですか?へー、1万円くらいですか?」

島根県民(70代)
「(Q.島根県のお母さんは(贈り物は)高価なものを求めている)そう当たり!欲しい」
「(Q.良いもの欲しい?)そりゃ、良いもの欲しいよね。もらうなら。でも、ちょっと遠慮している」

 金額が高い理由を県民は、こう推測します。

島根県民(70代)
「見えっ張りかもしれない。負けたくないという気持ちも結構あるんじゃないかな。内に秘めている何か」

島根県民(60代)
「(Q.(島根県の人は)元気な人が多いですよね)ここに来ている人は特に。母の日くらいは『良いものちょうだい』というちょっと、ちゃっかりした気持ち分からなくもない」

 実は、島根は人口10万人あたりの100歳以上の数が日本一多い長寿県。少し県民性も見えた母の日アンケート。最後に、本当に欲しいものを聞いてみました。

30代の人
「いただけるとしたら…1人の時間がほしい。母だけど、母じゃない日にしてほしい」

40代の人
「花が好きなので、1輪でも花がもらえたらうれしい」
「(Q.金額ではない?)全然…金額は関係なく。摘んできた花でも、子どもからもらえたらうれしい」

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