経済

2025年9月18日 17:00

農業用のため池 あふれる可能性が23カ所 会計検査院が指摘

農業用のため池 あふれる可能性が23カ所 会計検査院が指摘
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 各地で記録的な大雨が相次ぐなか、廃止されることになった農業用のため池で、水があふれる恐れのある水路が少なくとも23カ所あることが分かりました。

 主に農業に使われるため池は全国におよそ15万カ所ありますが、農家の減少などを背景に毎年300カ所ほど廃止されています。

 会計検査院が全国14の県を抽出してため池の廃止工事を検査したところ、福島県や兵庫県など5つの県にある23カ所で、水を流すために新たに設けた水路の排水能力が、その先に接続する水路の排水能力を上回っていることが分かりました。

 大雨が降った時などに水があふれて下流の地域に被害を及ぼす恐れがあります。

 また、11県94カ所のため池では排水能力の把握もされていませんでした。

 指摘を受けて、農水省は7月、水路の安全性を確認するための具体的な方法などを自治体に示すなどしたということです。

画像:ため池の廃止事例(農水省の手引きより)

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