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大規模なイベントでの入退場時の混雑で重大な事故が起きる恐れがあるとして、消費者安全調査委員会は新たに調査を始めると発表しました。
消費者安全調査委員会に対しては、去年行われた人気アーティストのライブ会場への入場で座席までの通路が混雑し、「あちこちから悲鳴が起こるほどの体圧を感じる状況が30分以上続いた」との情報提供がありました。
有識者によれば、群集事故により死者が数十人出ていた可能性もあったということです。
「推し活」ブームや大規模会場の新設などで音楽などのライブ・エンターテイメント市場は右肩上がりで増加していて、2024年の動員数は新型コロナの流行前を大きく上回る5939万人を記録しています。
従来のコンサートホール以外の様々な施設でも公演が開催されるようになっていますが、多くの来場者が一斉に移動することを前提とした構造になっていない場合があるほか、来場者が殺到した際の安全対策などが不十分で、群集事故が発生すれば多くの死傷者が出る恐れがあるということです。
消費者安全調査委員会は事故や警備の実態などについて調査し、事故防止に向けて対策を検討する方針です。
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