半年ぶりに3000品目を超える10月の値上げラッシュで、自動販売機の飲み物も「200円時代」に突入するなか、お買い得な野菜を発見しました。
■自販機飲料“200円時代”へ
自動販売機の飲料も、来月1日から値上げです。
自販機の設置や補充を手がけるサン・カンパニー 永田竜也社長
「我々自身がついていけないような、急激な値上がり」
帝国データバンクが30日発表した調査で10月値上げされるのは3024品目。うち7割以上を占めるのが「酒類と飲料」です。
来月1日からコカ・コーラの500ミリリットルは、180円から200円になります。
アサヒ飲料の缶コーヒーは、希望小売価格で、194円から238円に。
自動販売機の設置や商品の補充をする会社は、この値上げで売り上げダウンを懸念しています。
そこで、苦肉の策。
永田竜也社長
「今回200円に価格が上がるものは(自動販売機から)外しました。スーパーやドラッグストアからすると自動販売機は倍の値段になっている」
200円未満の安めのドリンクを選んで導入するということです。
値上げになる3000品目。全国のスーパーを取材すると、消費者が気になる食品に土地柄が出ます。
熊本のスーパーでは土地柄か、焼酎に「値上げの予告するポップ」を1カ月前から貼っていたといいます。
みやはら 橋本憲明営業本部長
「(焼酎を)1本2本多めに買う人が増えている」
焼酎を2本カゴに入れていた夫婦は…。
「(Q.あすから…)いやですね、値上げ」
名古屋では。
買い物客
「コーヒー(値上げ)痛いです。今まで3杯くらい飲んでいたが、2杯に減らそうかなと」
ウオダイプラス 牧野学さん
「レギュラーコーヒーです。今回値上げ前なので多めに在庫も…」
店では、できるだけ安い価格のまま提供できるよう倉庫や問屋に在庫を多く保管してもらうなど対策しているということです。
SUPER CENTER PLANT5 佐藤明さん
「北海道産のタマネギが異常に値段が高騰している」
値上げの波に加え、猛暑による野菜の高騰。福島のスーパーでは、比較的買いやすい野菜を教えてくれました。
SUPER CENTER PLANT5 佐藤明さん
「芋煮会する人も増えてくると思うし、キノコも安くなっているのでたくさん使っていただいて芋煮を食べてほしい」
芋煮の主役、サトイモは199円から。
SUPER CENTER PLANT5 佐藤明さん
「サトイモやレンコン、ニンジンあたりが比較的お買い得。比較的猛暑の影響を受けにくい野菜。順調に生育につながっている」
■値上げに対抗 お手ごろ品は?
値上げラッシュに、対抗する動きも…。
500グラム入りのスパゲッティは、20円安く。イオンは、プライベートブランドの冷凍食品や台所用品など60品目を値下げ。さらに多くの品目で価格を現状維持としたということです。
それを可能にした秘策は…。
イオントップバリュ 土谷美津子社長
「世界に向けてオーディションを開催しました」
世界の企業にオーディションすると、30の企業が手を上げたとのこと。
また、170アイテムの価格の見直ししたニトリでは、シーツは500円引き、枕が1000円引きです。
工夫したのは、パッケージの縮小。
ニトリホールディングス 広報部 岩脇由依さん
「物流経費の削減になっている」
まさに、あの手この手。
気になる先行きについて、帝国データバンクは「小休止」としています。11月の値上げ品目は、さほど多くはなく、値上げラッシュは年末にかけて小休止を迎えるとしています。
“値上げの秋”自販機飲料も「200円時代」お買い得な食品どこに?
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