今、全国の品評会を席巻しているコメがあるんです。その名も「奇跡のコメ」。おかずがいらないほどおいしいんだそうです。
■料理人絶賛 驚きの食味とは
茨城県にある道の駅。趣向を凝らしたおコメのイベントで、大にぎわいです。13日は、スポーツの日ということで、運動会で定番の“玉入れ”をイメージした新企画「米俵入れチャレンジ」です。参加費は500円。1人の持ち俵数は15個で、制限時間30秒の間に、かごに入った俵の数×100グラム新米を持ち帰ることができます。
道の駅常総 西村陽太さん
「今、1キロ約1000円に高騰しているので5個(カゴに)入っていれば元が取れちゃうイベント」
全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は4205円。いまだ4000円台で推移しています。今まさに増しているのがコメの集客力です。
“奇跡のコメ”と呼ばれる銘柄米を集客につなげるお店もあります。
店主がふるまう手料理が自慢、東京・町田市にある和食のお店です。
定食小料理 絆 羽岡利彦さん
「良いコメがいっぱい色んな産地で出ている。その中でも『ゆうだい21』が甘さ・粘り・香りがもうピカイチに良い」
現在、年間通して扱うおコメはすべて「ゆうだい21」という銘柄米にしています。
常連客も、その味の虜です。
常連客(50代)
「ぶったまげた おいしくて、ご飯をおかずに ご飯を食べられる。めっちゃうまい。ダブルご飯でも全然いい」
ある意味、料理人泣かせの「ゆうだい21」。
定食小料理 絆 羽岡利彦さん
「おかずがいらない。本当におかずがいらない。“奇跡のコメ”と呼ばれている。
奇跡のコメ「ゆうだい21」は、どのようなコメなのでしょうか。訪れたのは、栃木県にある道の駅。
「ゆうだい21」の生産者 齋藤朋子さん
「約5年前から需要が増えてきて、作る人も増えている」
■「ゆうだい21」奇跡のコメの実力
「ゆうだい21」の何が奇跡なのでしょうか。
宇都宮大学 ゆうだい21ディレクター 森島規仁さん
「35年前(前田教授が)ひと際大きな穂をつけている株を見つけた」
開発に携わる森島さんが師と仰ぐ、宇都宮大学の前田教授が当時、偶然見つけた「大きな稲穂」が奇跡の始まりです。
宇都宮大学 ゆうだい21ディレクター 森島規仁さん
「発見から品種登録完了、販売まで約20年の歳月がかかっている。教育研究機関にもかかわらず生み出すことができた奇跡」
宇都宮大学の愛称「うだい」に、「雄大」な稲が21世紀に飛躍する期待を込めて「ゆうだい21」と名付けられたといいます。
宇都宮大学 ゆうだい21ディレクター 森島規仁さん
「1つの穂が非常に大きい。コシヒカリの1.5倍くらい。コシヒカリに比べて 品質の劣化が少ない(猛暑で)白くなるようなコメが発生しにくい」
暑さに強く、冷めてもおいしい「ゆうだい21」は、数々の品評会で金賞を獲得しています。
宇都宮大学 ゆうだい21ディレクター 森島規仁さん
「今後はさらに普及拡大をしたい。日本全国の方に届けることが目標」
価格高騰のなか…“奇跡のコメ”おいしさの秘密
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