柏崎刈羽原発で安全対策の訓練公開 再稼働見通しの6号機

　東京電力は新潟県知事が再稼働容認を表明した柏崎刈羽原発で安全対策の訓練の様子などを公開しました。

　東京電力は原発が電源を失った場合を想定し、海水をくみ上げ、原子炉に注水するための訓練を行いました。

　使われたのは福島第一原発の事故を受けて配備した大容量送水車です。

　また、原子炉建屋の最上階には、重大な事故が起き、原子炉から水素が発生する事態となった際、水蒸気に変えることで爆発を防ぐ設備も導入されています。

柏崎刈羽原発　稲垣武之所長
「事故時対応は自治体の皆様との連携も含めてしっかり対応できるように、より一層、磨き込んでいくというところが大事かと思っています」

　新潟県の花角知事は6号機の再稼働容認を表明していて、2日から始まった県議会でもこの判断が同意される見通しです。

　地元同意の手続きは年内にも完了するとみられます。

　世界最高水準の安全対策を目指す柏崎刈羽原発ですが、緊急時の情報公開や対応など、原発を担う企業としての対応が問われています。