今年も残すところ、あと1カ月。今年の「新語・流行語大賞」が、きょう(12月1日)発表されます。
発表を前に、去年受賞した言葉、また過去に受賞した言葉を振り返ります。
【今年のノミネート一覧】「エッホエッホ」「ミャクミャク」「国宝」「ぬい活」 2025年「新語・流行語大賞」ノミネート語30発表
2024年 大賞は「ふてほど」 トップ10には「裏金問題」「もうええでしょう」
2024年の年間大賞には金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」の「ふてほど」が選ばれました。
【2024年のトップテン】
「ホワイト案件」「名言が残せなかった」「もうええでしょう」
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1984年〜1990年 「イッキ!イッキ!」「新人類」
【1984年の金賞】
NHKの連続テレビ小説『おしん』にちなんだ新語「オシンドローム」。多くの国民が共感したシンドローム化を、アメリカの『タイム』誌が「おしんドローム」と表現しました。
【1985年の金賞】
経済的絶頂期目前の日本社会の自信を表した新語「分衆」。日本人の価値感は多様化・個性化・分散化してきたとし、“大衆”ではなく“分衆”が生まれました。
【1986年の金賞】
古い世代とは違う、まったく新しい価値観のもとに行動する若者群が新人類と呼ばれました。物おじしない、クヨクヨしない、明るい部分だけを見るというような新人類らしいパーソナリティで大活躍したのが西武ライオンズの清原和博選手、工藤公康選手、渡辺久信選手でした。
【1987年の金賞】
伊丹十三監督の映画「マルサの女」が大ヒット。主人公の女性査察官を宮本信子さんが演じました。
【1988年の金賞】
ソビエト共産党のゴルバチョフ書記長が打ち上げたソ連の改革政策「ペレストロイカ」。世界中から好感をもって迎えられ、その成否は注目を集めました。「立て直し」の意味を持ちます。
【1989年の金賞】
【1990年の金賞】
「ファジィ」とは“あいまい”という意味の言葉で、カリフォルニア大学のザデー教授が開発した「ファジィ工学」で一躍有名になりました。
1991年〜1998年 「きんさん・ぎんさん」「同情するならカネをくれ」
【1991年の年間大賞】
【1992年の年間大賞】
「通販生活」やダスキンのCMに起用されたことをきっかけに、“国民的アイドル”となった100歳になる双子の姉妹「きんさん、ぎんさん」。
【1993年の年間大賞】
1993年5月15日、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が東京、国立競技場を舞台に満員の5万9626人を集めて開幕、ヴェルディ川崎−横浜マリノスの1試合が行われ、2−1で横浜マリノスが逆転勝ちした。
【1994年の年間大賞】
1994年のプロ野球で大活躍したイチローこと鈴木一朗選手。右足を大きく振る“振り子打法”で、前人未踏の年間200本安打を達成しました。
【1995年の年間大賞】
東京・大阪の知事選挙で、政党推薦候補を無所属の青島幸男さん、横山ノックさんが破り、「無党派」パワーと呼ばれました。
【1996年の年間大賞】
優勝は絶望的と思われた読売巨人軍が奇跡の大逆転優勝。長嶋茂雄監督が言った「メークドラマ」が流行語になりました。
【1997年の年間大賞】
不倫を題材とした「失楽園」は日本経済新聞の連載中から評判に。映画化されたことで、日本中の話題をさらい、不倫を「失楽園する」と言うようになりました。
【1998年の年間大賞】
田中真紀子衆議院議員が自民党総裁選に立候補した3人を「小渕は凡人、梶山は軍人、小泉は変人」と表現しました。
1999年〜2003年 「おっはー」「なんでだろう〜」 誰もが口にしたフレーズ並ぶ
【1999年の年間大賞】
野球界の2人が受賞。高校時代は控え選手だった上原浩治選手の活躍は「雑草魂」と言われました。一方、「平成の怪物」と呼ばれた松坂大輔選手。敗戦後、「リベンジ」を使ったことで、広く使われました。
【1999年のトップテン】
「西暦2000年問題」「だんご3兄弟」「癒し」「iモード」
【2000年の年間大賞】
インターネットなど情報技術の発展が急速に進んだこのころ。カメラ付携帯電話も登場するなど、情報技術が社会を変えていく現象を「IT革命」と呼びました。
【2000年の特別賞・トップテン】
「最高で金、最低でも金」
【トップテン】
「Qちゃん」「ジコチュー(ジコ虫)」「一七歳」「パラパラ」
「めっちゃ悔し〜い」「ワタシ(私)的には…」「『官』対『民』」
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【2001年の年間大賞】
2001年4月に就任した小泉純一郎総理は、「聖域なき改革」など印象的なフレーズを連発。連日ワイドショーにも取り上げられ、国民の高い支持を得ました。
【2001年のトップテン・語録賞】
「明日があるさ」「e-ポリティックス」「狂牛病」「塩爺(しおじい)」
「ショー・ザ・フラッグ」「生物兵器(BC兵器)」「抵抗勢力」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)」「ブロードバンド」
「ヤだねったら、ヤだね」
【語録賞】
「人間て、なかなか死なないもんだ」
「ファンのみなさま、本当に日本一おめでとうございます!」
【2002年の年間大賞】
8月、東京都と神奈川県境を流れる多摩川にあらわれたアゴヒゲアザラシ。連日テレビや新聞でも取り上げられ、「タマちゃん」と呼ばれ人気者に。
日本と韓国で開催された「2002FIFAワールドカップ」。日本で予選を戦った16カ国が日本各地でキャンプを実施。中でも、カメルーンのチームを誘致した、大分県中津江村が注目を集めました。選手の到着が4日遅れたことで、騒動となりました。
【2002年のトップテン・特別賞】
「貸し剥がし」「声に出して読みたい日本語」「真珠夫人」「ダブル受賞」
「内部告発」「ベッカム様」「ムネオハウス」「拉致」
【特別賞】
「GODZILLA(ゴジラ)」
【2003年の年間大賞】
2003年に政界を引退した、野中広務元幹事長。9月の自民党総裁選で、小泉総理支持に回った一部の政治家を、「毒まんじゅうを食らったのでは」と非難しました。
【2003年のトップテン】
「ビフォー アフター」「へぇ〜」
2004年〜2008年 「チョー気持ちいい」「イナバウアー」 五輪メダリストたちの活躍に注目集まる
【2004年の年間大賞】
2004年8月のアテネ五輪男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介選手。プールから上がった直後のインタビューで「チョー気持ちいい」と発言し、話題となりました。
【2004年のトップテン・特別語録賞】
「気合だー!」「サプライズ」「自己責任」「新規参入」「セカチュー」
「中二階」「って言うじゃない…/…残念!!/ ○○斬り!」
「負け犬」「冬ソナ」
【特別語録賞】
「私の人生の中では金メダル以上の経験」
【2005年の年間大賞】
2005年8月、郵政民営化法案をめぐり小泉総理は衆議院を解散。衆院選では、郵政民営化に反対した「造反議員」を公認せず、「刺客候補」を立てました。劇場型といわれる一連の政治手法は、「小泉劇場」と呼ばれました。自民党は圧勝し、郵政民営化法案は選挙後の特別国会で成立しました。
ライブドアの堀江貴文社長が、ニッポン放送の買収をめぐりフジテレビに対し、「想定内」を連発しました。
【2005年のトップテン】
「ブログ」「ボビーマジック」「萌え〜」
【2006年の年間大賞】
トリノ五輪で、フィギュアスケートの荒川静香選手が披露した「イナバウアー」。荒川選手は金メダルを獲得し、上体を反らしたポージングが話題になりました。
【2006年のトップテン】
「たらこ・たらこ・たらこ」「脳トレ」「ハンカチ王子」「mixi」
「メタボリックシンドローム」
【2007年の年間大賞】
2007年1月の宮崎県知事選挙で、初当選した東国原英夫知事。県議会の所信表明演説で「宮崎をどげんかせんといかん」と発言しました。
【2007年のトップテン】
「食品偽装」「ネットカフェ難民」「大食い」「猛暑日」
【2008年の年間大賞】
天海祐希さん主演のドラマ「Around40」から広まった言葉、「アラフォー」。40歳前後の、特に女性に対して使われました。
【2008年のトップテン・選考委員特別賞】
「上野の413球」
【トップテン】
「居酒屋タクシー」「名ばかり管理職」「埋蔵金」「蟹工船」
「ゲリラ豪雨」「後期高齢者」「あなたとは違うんです」
2009年〜2013年 「なでしこジャパン」「ワイルドだろぉ」 震災後の国内を盛り上げた言葉
【2009年の年間大賞】
2009年7月、麻生総理が衆議院を解散。その後の衆院選では、民主党が圧勝し、「政権交代」。9月、民主党の鳩山由紀夫氏が総理大臣に就任しました。
【2009年のトップテン】
「脱官僚」「派遣切り」「ファストファッション」「ぼやき」「歴女」
【2010年の年間大賞】
漫画家・水木しげるさんの妻・武良布枝さんによる自伝「ゲゲゲの女房」がNHK 朝の連続ドラマになり、人気を集めました。
【2010年のトップテン・特別賞】
「いい質問ですねぇ」「イクメン」「AKB48」「女子会」「脱小沢」
「食べるラー油」「ととのいました」「〜なう」「無縁社会」
【特別賞】
「何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているかを確信しました…それは仲間です」
【2011年の年間大賞】
サッカー日本女子代表の「なでしこジャパン」。女子W杯ドイツ大会で、初優勝した姿は、東日本大震災に沈む日本を元気づけました。
【2011年のトップテン】
「こだまでしょうか」「3・11」「風評被害」「ラブ注入」
【2012年の年間大賞】
【2012年のトップテン】
「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」「東京ソラマチ」「爆弾低気圧」
【2013年の年間大賞】
東京オリンピック・パラリンピックの招致活動で、滝川クリステルさんが使った「お・も・て・な・し」。
【2013年のトップテン・選考委員特別賞】
「アベノミクス」「ご当地キャラ」「特定秘密保護法」「PM2.5」
「ブラック企業」「ヘイトスピーチ」
【選考委員特別賞】
「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」
2014年〜2018年 「集団的自衛権」「忖度」 政治の話題も並ぶ
【2014年の年間大賞】
安倍総理は、歴代政権が維持してきた憲法解釈を変更し、「集団的自衛権」の行使容認へと踏み切りました。
【2014年のトップテン】
「ごきげんよう」「マタハラ」「妖怪ウォッチ」「レジェンド」
【2015年の年間大賞】
【2015年のトップテン】
「一億総活躍社会」「エンブレム」「五郎丸(ポーズ)」「SEALDs」
「ドローン」「まいにち、修造!」
【2016年の年間大賞】
25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島東洋カープ。緒方孝市監督は「神ってる」と選手の活躍をたたえました。
【2016年のトップテン・選考委員特別賞】
「聖地巡礼」「トランプ現象」「ゲス不倫」「マイナス金利」「盛り土」
「保育園落ちた日本死ね」「ポケモンGO」「(僕の)アモーレ」
「PPAP」
【選考委員特別賞】
「復興城主」
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2017年の年間大賞
他人の気持ちをおしはかるという意味の「忖度」。国有地の払い下げ問題で、森友学園の籠池泰典氏の「直接の口利きはなかったが、忖度があったと思う」という発言が注目を集めました。
【2017年のトップテン・選考委員特別賞】
「35億」「Jアラート」「睡眠負債」「ひふみん」「フェイクニュース」
「プレミアムフライデー」「魔の2回生」「〇〇ファースト」
【選考委員特別賞】
「9.98」「29連勝」
【2018年の年間大賞】
【2018年のトップテン】
「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「#MeToo」
2019年〜2023年 「ショータイム」「アレ(A.R.E.)」 スポーツの話題続く
【2019年の年間大賞】
ラグビーワールドカップ2019日本大会で、日本代表が日本ラグビー史上初の決勝トーナメント進出を決めました。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが掲げたテーマの「ONE TEAM」に注目が集まりました。
【2019年のトップテン・選考委員特別賞】
「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」
「#KuToo」「○○ペイ」「免許返納」「闇営業」「令和」
【選考委員特別賞】
「後悔などあろうはずがありません」
【2020年の年間大賞】
新型コロナウイルスの感染防止のため、避けるべき「3密」。記者会見で「密です」と発言し、「3密」の知名度を上げた東京都の小池百合子知事が受賞しました。
2020年のトップテン
「アマビエ」「オンライン○○」「鬼滅の刃」「GoToキャンペーン」
「ソロキャンプ」「フワちゃん」
【2021年の年間大賞】
【2021年のトップテン】
「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」
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2022年の年間大賞
【2022年のトップテン】
「キーウ」「きつねダンス」「国葬儀」「宗教2世」「知らんけど」「スマホショルダー」「てまえどり」
「Yakult(ヤクルト)1000」「悪い円安」
【選考委員特別賞】
「青春って、すごく密なので」
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【2023年の年間大賞】
【2023年のトップテン・選考委員特別賞】
「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「OSO18/アーバンベア」「蛙化現象」
「生成AI」「地球沸騰化」「ペッパーミル・パフォーマンス」「観る将」「闇バイト」「4年ぶり/声出し応援」
【選考委員特別賞】
「I’m wearing pants!」
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