厳しい冷え込みで鍋料理が食べたくなる季節ですが、長引く野菜の高騰が家計を直撃しています。鍋料理のプロが考えた、美味しくて節約もできる、この冬おすすめの鍋料理をご紹介します。
■はくさいは約3.9倍 天候不順で野菜が高騰 鍋の具材に異変
野菜の価格が高騰しています。
平年と比べて、
●はくさい 約3.9倍
●キャベツ 約2.6倍
●ねぎ 約1.6倍
●だいこん 約1.4倍
●にんじん 約1.8倍
●レタス 約1.4倍
●じゃがいも 約1.2倍
●たまねぎ 約1.3倍です。
野菜の価格が高騰している原因は、2024年夏の高温や、2024年12月〜2025年1月にかけて、雨が少なかった影響で生育が遅れたためです。
逆に今、お手頃な野菜です。
今週は、『なす』と『ピーマン』です。
農林水産省のホームページで、今週のお手頃野菜が公表されています。
野菜高騰で、家庭の鍋の工夫です。
「鍋に入れる具材が高いので、もやし、じゃがいも、ソーセージを入れて、カレー鍋にしている」
「はくさい1個買っていたのを、4分の1や半分にしている。鍋にはキノコや豆腐、春雨を入れてかさまししている」
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■鍋のプロ直伝!鍋料理の節約術 一工夫で安くて満足■鍋のプロ直伝!鍋料理の節約術 一工夫で安くて満足
鍋料理の節約を、料理研究家の安井レイコさんに教えていただきます。
野菜への出費を一工夫した鍋『プデチゲ』です。
普通に作る場合の具材は、豚バラ肉、ランチョンミート、キムチ、はくさい、ニラ、しめじ、インスタント麺などですが、はくさいやしめじなどは、カット野菜にします。
そして、ランチョンミートの代わりにウインナーを入れます。
「値段が比較的安定しているカット野菜にすることで、少し安く作ることができる。また、カットする手間も省ける」
普通のプデチゲと比べて、いくら安くなるのでしょうか。
4、5人分で、はくさい、キャベツ、にんじん、しめじなどをカット野菜にして、ランチョンミートをウインナーにすることで、1640円が1196円と、444円安くなりました。
続いて、葉物野菜を使わず一工夫した鍋『肉山鍋』です。
主な具材は、豚バラ肉、もやし、まいたけ、えのき、しめじなどです。
葉物野菜の代わりに、まいたけ、えのき、しめじなどのキノコ類やもやしを活用。
山盛りの豚バラ肉で、見た目のインパクト大です。
節約ポイントは、価格が安定しているキノコ類で節約しながらも、もやし400gとキノコ200gでボリューム満点。
まいたけは、煮るとお肉っぽい食感になります。
寄せ鍋と比べて、いくら安くなるのでしょうか。
4、5人分で、寄せ鍋は1817円が、肉山鍋は1283円と、534円安くなりました。
続いて、野菜の切り方を一工夫した鍋『フラワー鍋』です。
主な具材は、豚バラ肉、ソーセージ、だいこん、にんじん、レタス、しめじなどです。
これを野菜の切り方を一工夫。
だいこん、にんじんをピーラーで薄くむいて、くるくると丸めて、鍋に敷き詰めます。
だいこんと豚バラ、にんじんとスライスチーズをくるくると丸めます。
ソーセージは、レタスで巻いて、隙間に春菊やしめじを入れて、見た目にも満足感のあるお鍋になります。
「野菜をピーラーでむくことで、野菜のかさましができる。薄切りになっているので、効率よく味をしみこませることもできる」ということです。
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■我が家の『自慢の味』出演者 思い出の自宅鍋■我が家の『自慢の味』出演者 思い出の自宅鍋
出演者の皆さんのお家のお鍋です。
まず、長嶋家。
カキ鍋です。
「どんな鍋でも、カキを必ず入れる」ということです。
料理研究家の安井さんおすすめのシメです。
カキ鍋の残りのダシを使って、パスタを入れてスープパスタ、または炊き込みごはんにしたりして、締めるのがおすすめ。
廣津留家です。
豆乳鍋です。
お肉の代わりに、魚の練り物やちくわをたっぷり入れて食べるそうです。
味付けにもこだわりがあります。
「地元、大分県のかぼすを搾って食べるのがこだわり」だということです。
玉川徹さんの思い出の味です。
芋煮です。
「宮城県では豚肉を入れた味噌味の芋煮を食べる。秋になると河川敷で芋煮会があり、地元の人みんなで食べたのが思い出深い」ということです。
最後は、松岡家の味です。
味噌バターコーン鍋です。
「北海道は寒くなるのが早いので、10月ごろから鍋を食べ始める。『冬が来た』と感じる味」
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■コメのかわりに〇〇 冷蔵庫の余りものを鍋の具材に■コメのかわりに〇〇 冷蔵庫の余りものを鍋の具材に
冷蔵庫の余りものの活用法です。
野菜と同様に高騰しているコメを使わずに、正月に食べきれなかったお餅を使います。
薄切りにして具材にすると、満腹感がアップ。
他にも、中途半端に残った餃子の皮を入れると、もちもちの食感が楽しめます。
意外な組み合わせもあります。
スライスチーズにライスペーパーを重ねて、鍋の具を巻いて食べます。
「コメの高騰も家計の大きな負担。代わりに餅などを使えば、ストレスなく節約に」
さらに、こんな余りものも活用できます。
食べきれなかったお刺身。
特にマグロやサーモン、ブリが鍋との相性抜群です。
刺身のだいこんのつまもすべて鍋に入れて、一緒に食べることができます。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年2月21日放送分より)
