今、フリマアプリで落とし物が多く売れています。仕入れ値がほぼ0円で格安のため、人気となっています。
■落とし物を格安販売 ほぼ新品が半額
人気スポーツブランドの帽子が1500円。新品で3万円近くするブランド品のサングラスが1万円。ヘッドホンやほぼ新品の子供用の靴が、定価のおよそ半額で販売されています。
これらの商品は、すべて百貨店で見つかった落とし物です。
落とし物は見つかった施設などで一時保管された後、警察に届けられ3カ月間保管されます。その間に持ち主が見つからなければ、再び企業に戻され廃棄される場合もあります。企業によっては、この落とし物の輸送や管理に数億円規模の費用がかかっていることもあります。
先ほどのショップを運営しているのは、交通機関や商業施設の落とし物情報を画像付きで検索できるシステムを販売している会社です。
百貨店から届いた100点近くの落とし物。購入した後、そのまま施設内に置いてきてしまったのでしょうか。箱に入ったままの子ども用の靴が4箱も届いていました。
「それ(落とし物)を廃棄している現場を見た時に、本当にもったいないなと思った」
一般の中古業者の価格を調べ、そこよりも安く出品していきます。販売開始からおよそ2週間。すでにおよそ6割が売れています。
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■運営会社「売れなかったらどんどん値下げ」■運営会社「売れなかったらどんどん値下げ」
この取り組みにこれから加わる予定なのが、都内を中心に運行している京王電鉄です。毎月およそ1万8000件もの落とし物が届けられ、扱いに頭を悩ませています。
佐藤亮平氏
「(警察から)かなりの量が戻ってきます。管理だったり、物を送ったりするのにコストがかかっています」
連携する企業には、収益の一部が還元されます。しかし、仕入れ値がほぼ0円なので、いくらで売らなければならないという制限はありません。
「売れなかったらどんどん(価格を)下げていく方針。もともと捨てられるものなので」
今後も複数の企業と連携して、出品数を増やしていくといいます。チェックしていれば、魅力的なお値打ち品に出会えるかもしれません。
(「グッド!モーニング」2025年3月3日放送分より)