野菜価格の高止まりが続く中、規格外の野菜が注目されています。東京都内のある青果店では、春キャベツ1玉88円、イチゴ1パック138円など破格の安さで販売しています。
■4月からビール1缶約10円値上げ
原材料価格や物流費の高騰で、来月1日からの値上げが発表されている大手4社のビール。
「先週ぐらいから4ケース、5ケースなど、大量に購入される方が増えている状況」
ビール以外にも食料品4170品目が値上げとなり、この春も高騰の波が収まる気配はありません。
25日、石破総理は公明党の斉藤代表と会談し「強力な物価高対策」を打ち出すと伝えました。夏の参院選に向けた「目玉政策」にしたい考えです。
■驚きの安さ…規格外野菜
そんななか、東京・杉並区にある青果店では、春キャベツが1つ88円。イチゴは1パック138円。相場の3分の1程度の価格で販売しています。
「今スーパーに行ったけど高くて何も買えなくて。 こっちに来た」
番組が同行したのは、70代女性の買い物です。夕食でサラダを作るために、野菜を買いに来ました。
「(Q.家計の助けになっているか?)なっています。年金(暮らし)ですから」
女性が購入したのは、新タマネギやキャベツ、ホウレンソウなど合わせて11点です。かごにたくさん入った商品の合計金額は?
「こんなに買って、今どき1287円。安いわよ。(他の店と比べて)半額近いんじゃない?」
驚異的な安さの秘密は、何なのでしょうか?
棚に並んでいるのは、規格外野菜と呼ばれる商品です。
規格外野菜とは、大きさや形、色など細かく定められた基準から外れた野菜のことで、大半が市場やスーパーに出回らず廃棄されてしまいます。
しかしこの店では、15年前から市場にわずかに出回る規格外野菜を仕入れて販売しています。
「鮮度がいいことに気づけば、リピーターになってくれる方が多いので、その価値に気づいてくれる方が多くなっています」
安く買えるのはうれしいことですが、気になるのは野菜の味です。
「(Q.実際、味は変わらないのか?)(味は)変わらない。主婦の味方」
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■“麺とスープだけ”ラーメン「少しでも安く」■“麺とスープだけ”ラーメン「少しでも安く」
物価高騰に悩む消費者の味方は、他の店にもあります。
「お待たせしました。かけそばです。麺とスープだけのメニューになっています」
東京・世田谷区にある、鶏のだしがウリのラーメン店では、2年前からトッピングをなくし、麺とスープのみの“具なしラーメン”を販売しています。
原材料や人件費の高騰から、ラーメン1杯の価格が1000円を超える時代となるなか、この店では具なしラーメンを1杯880円で提供しています。
「少しでも安く、お客さんに食べてほしい。かけそば880円があると安心感があるので意識している」
(「グッド!モーニング」2025年3月26日放送分より)