日銀の利上げによる影響が、各方面に広がっています。気が付くと、住宅ローンの残債が625万円増えてしまった人もいました。
■住宅ローンの利用者「急に見るとビックリする」
「住宅ローン金利が7月から上がりますが、5年ルールで返済額は変わらず。最終返済日に一括精算をすることになり、今の想定金額は625万」
投稿したのは、都内に住む40代の男性です。2年前にマンションを購入し、変動金利で6500万円の住宅ローンを組んだところ、この数カ月だけで金利が2倍以上に上昇したといいます。
「(当初)0.299%で借りて、今年7月に0.799%に。利息は倍以上ですね」
背景にあるのは、日銀の利上げです。去年3月に「マイナス金利」を解除すると、4カ月後の去年7月には0.25%に利上げ、今年1月にも0.5%への追加利上げを行いました。
これを受けて、半年ごとに見直しをすることが多い各銀行も、住宅ローンの「変動金利」を引き上げ。その通知が利用者に届き始めています。
注意すべきは、負担が増えていることに気付きにくい点です。住宅ローンには「5年ルール」というものがあり、急激な負担の増加を防ぐため、5年間は返済額が変わりません。
先ほどの男性も、月々の返済額は16万2017円のままですが、内訳を見ると、当初は1万5000円だった利息が今年1月から2万8000円以上に。さらに7月からは4万円になると記載されていました。
最終日の返済額は、なんと625万円になる計算です。
専門家は、よく確認することが大事だといいます。
「激変緩和措置(5年ルール)があるのでラッキー。毎月返済額が増えなくて済んだと思うかもしれないが、トータルの金利総額は増えるところは注意したほうがいい」
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■影響は「リボ払い」の手数料にも■影響は「リボ払い」の手数料にも
思わぬ影響は、住宅ローン以外にも及んでいます。
「改定前の分も変わると言われて、ちょっとびっくりした」
日銀の利上げで、引き上げが相次いでいるのが「リボ払い」の手数料です。
「リボ払い」とは、クレジットカードで使った金額を毎月一定額ずつ返済していく手法です。カード会社によっては、新しい手数料が、過去に使った残高にも適用されることになっています。
90万円の返済を抱えているという女性は…。
(「グッド!モーニング」2025年5月27日放送分より)