経済

グッド!モーニング

2025年5月27日 11:21

知らぬ間に住宅ローン625万円増 月々返済額変わらないのに… 日銀利上げで金利倍増

2025年5月27日 11:21

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 日銀の利上げによる影響が、各方面に広がっています。気が付くと、住宅ローンの残債が625万円増えてしまった人もいました。

■住宅ローンの利用者「急に見るとビックリする」

ぼんさいさん SNS投稿 
「住宅ローン金利が7月から上がりますが、5年ルールで返済額は変わらず。最終返済日に一括精算をすることになり、今の想定金額は625万」

 投稿したのは、都内に住む40代の男性です。2年前にマンションを購入し、変動金利で6500万円の住宅ローンを組んだところ、この数カ月だけで金利が2倍以上に上昇したといいます。

この数カ月だけで金利が2倍以上に上昇
この数カ月だけで金利が2倍以上に上昇
住宅ローンの利用者(変動金利で6500万円)
「(当初)0.299%で借りて、今年7月に0.799%に。利息は倍以上ですね」
各銀行も、住宅ローンの「変動金利」を引き上げ
各銀行も、住宅ローンの「変動金利」を引き上げ

 背景にあるのは、日銀の利上げです。去年3月に「マイナス金利」を解除すると、4カ月後の去年7月には0.25%に利上げ、今年1月にも0.5%への追加利上げを行いました。

 これを受けて、半年ごとに見直しをすることが多い各銀行も、住宅ローンの「変動金利」を引き上げ。その通知が利用者に届き始めています。

 注意すべきは、負担が増えていることに気付きにくい点です。住宅ローンには「5年ルール」というものがあり、急激な負担の増加を防ぐため、5年間は返済額が変わりません。

7月からは利息が4万円台に
7月からは利息が4万円台に

 先ほどの男性も、月々の返済額は16万2017円のままですが、内訳を見ると、当初は1万5000円だった利息が今年1月から2万8000円以上に。さらに7月からは4万円になると記載されていました。

最終日に一括返済する形で清算になる
最終日に一括返済する形で清算になる
「元本がなかなか減っていかない。最終日に一括返済する形で清算になる」

 最終日の返済額は、なんと625万円になる計算です。

最終日の返済額は625万円に…
最終日の返済額は625万円に…
「急に見るとビックリする。繰り上げ返済を少ししたほうがいい判断があるかもしれない」

 専門家は、よく確認することが大事だといいます。

よく確認することが大事だという
よく確認することが大事だという
住宅ローンに詳しい モゲチェック 塩澤崇さん
「激変緩和措置(5年ルール)があるのでラッキー。毎月返済額が増えなくて済んだと思うかもしれないが、トータルの金利総額は増えるところは注意したほうがいい」

■影響は「リボ払い」の手数料にも

 思わぬ影響は、住宅ローン以外にも及んでいます。

影響は、住宅ローン以外にも
影響は、住宅ローン以外にも
リボ払いの利用者
「改定前の分も変わると言われて、ちょっとびっくりした」

 日銀の利上げで、引き上げが相次いでいるのが「リボ払い」の手数料です。

 「リボ払い」とは、クレジットカードで使った金額を毎月一定額ずつ返済していく手法です。カード会社によっては、新しい手数料が、過去に使った残高にも適用されることになっています。

 90万円の返済を抱えているという女性は…。

90万円の返済を抱えているという
90万円の返済を抱えているという
「焦りというか、早く返さないとなという気持ちはある」

(「グッド!モーニング」2025年5月27日放送分より)

  • 最終返済日に一括精算をすることに
  • この数カ月だけで金利が2倍以上に上昇
  • 各銀行も、住宅ローンの「変動金利」を引き上げ
  • 7月からは利息が4万円台に
  • 最終日に一括返済する形で清算になる
  • 最終日の返済額は625万円に…
  • よく確認することが大事だという
  • 影響は、住宅ローン以外にも
  • 90万円の返済を抱えているという