早朝から1000人超の大行列『古古米』東海・近畿で販売開始 コメ価格“西高東低”拡大
[2025/06/03 02:22]
2日から随意契約で売り渡された政府の備蓄米の販売が西日本でも始まり、スーパーには早朝から多くの客が集まりました。一方、銘柄米は地域格差が拡大し、東日本より西日本の方が店頭価格が高い“西高東低”現象が起きています。
■早朝から1000人超の大行列
週があけても、川崎市内のホームセンターにはコメを求める長蛇の列ができていました。並ぶ人の心情も様々です。
「買えました。子どもにやっと食べさせられる。安心した。コメ切れちゃったので昨日」
「頭にきていた。コメがなんでこんなに高くなるのか。年金は全然増えないのにコメだけ高くなって」
流通し始めた随意契約での備蓄米は、名古屋や大阪で2日、初めて販売されました。備蓄米4200袋を求めて開店前から大行列。その数1000人超えです。3時間での完売となりました。大阪では前日入りしたという人も。
(Q.先頭ですか)
「昨日の(夜)10時に。やっぱり主食だから。コメで大きくなっているから。コメが高いと困りますよ。2回か3回並びたいけれど、ばれたら怒られるから」
2日に発表されたスーパーで販売されたコメの平均価格は4260円。3週ぶりに値下がりに転じるも、前週比で−25円とその差は僅かでした。これまで手にしていたコメ、つまり銘柄米の流通は依然厳しいままです。
「米屋ですが米ありません。良質な米が安定供給できるまで店を閉めます」衝撃的な告知で話題になった京都・舞鶴市のコメ店は、2カ月以上経った今も閉店したまま。大阪市内で160年続く老舗でもシャッターが半分下ろされ、店内のコメも値札が下げられた銘柄が数多く並びます。
「営業はしているけど、卸からコメが入ってこないので、ずっと買ってもらっている客の分を確保するのが精一杯」
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■コメ価格“西高東低”が拡大■コメ価格“西高東低”が拡大
総務省の調査によると、コメの価格は青森県八戸市の3759円に対し、大阪市は5055円と1200円以上高い状況で「西高東低型の価格配置」です。去年からの上がり幅も西日本の方が大きくなっています。なぜここまで西日本のコメが高いのでしょうか。
「当然、運送の費用も掛かる。東北あたりから仕入れると30キロ1000円近く掛かる。民間の運送会社を使うとかなりの金額が掛かるので、卸を通じて大量に仕入れた方が一つ一つの単価が(下がる)」
農業経済学が専門の荒幡教授も、物流コストに加え、担い手不足が要因の一つだと話します。
「田んぼの区画も小さいし、農家の経営規模も小さい。高齢化を機に引退するというのは西の方が現在深刻になりつつある」
それでも…。
「安いコメが放出されたことは、これはこれでもちろん良いこと。重要なのは量が十分に出る。しかもいっぺんに出てくる。しかも買い戻し条件がつかない。この2つが結構コメ市場全体にインパクトを与えるので、新潟コシヒカリも少し下がる方向に働くことは期待できる」
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■“随契”めぐり党内からも異論
■“随契”めぐり党内からも異論
ところ変わって永田町。肩を並べておにぎりを頬張るのは自民党の幹部たちです。食べているのは週末に販売が始まった政府の備蓄米。2022年産の『古古米』です。
「恐らく(令和)4年産というコメをこんなに美味しく食べられる技術は日本しかないと思う」
一方の、小泉農水大臣。コメの価格低下に向け、意気込みを語りました。
「今まで見立てを誤ったことも事実。新米が出てくれば大丈夫だと言って大丈夫じゃなかった。コメは足りなくない。しっかりと回ってくる。こういう受け止めをしていただけるよう努力していきたい」
しかし、その判断をめぐり、政府・与党から異を唱える声が上がっています。
「本来、国がやるべきことは備蓄を放出することではなくて、全ての国民の皆さんに平等にいきわたる物価高対策をやることだ」
党内の“農林族”重鎮からも。
「ほとんど自分で決めて自分で発表してしまう。そういう大臣ですから、今度終わりましたら森山先生からチクリとやっていただかないと。やっぱりルールを覚えていただかなきゃいかん」
「私、農林部会長でしたのでルールは存じ上げているつもりです。政省令の改正とか運用とか大臣の決めるべきことだと思う」
「チクリとやって」と言われた森山幹事長。農業の構造転換に向けた予算を確保するよう、小泉大臣に要請しました。
「大臣が一番よく分かっていることだと思いますけど、特に主食であるコメは凶作の時にどうするか。対応が非常に大事だと思いますので」
随意契約を決めた判断については。
「コメ離れが起きてはいけませんので、緊急に対応しなければならなかった。大臣の対応については、当然のことをしっかりやっていただいた」
















