この暑さで早くも食べたくなるのが「うなぎ」ですよね。都内で1000円以下で食べられるお店を探してきました。
■うなぎの注文が2割増し
夏の風物詩うなぎのかば焼き。多くの人がうなぎを食べる「土用の丑(うし)の日」は7月ですが、今年は6月から早くも大人気です。
松本清店長
「急に暑いので体にこたえるので、皆さん急に夏バテというか疲労回復にといっぺんに注文が多くなる。普段は6月の半ば過ぎか終わりくらいから、今年は早い、こうやって暑いと」
例年に比べて、うなぎの注文が2割増しになっているといいます。取材中にも、注文の電話が。
「暑気払いのために買っている」
「(Q.暑くなると)うなぎを食べたくなる。もう暑くて暑くて、うなぎがぱっと思い浮かんだ」
■1000円以下でうなぎ食べられる店
今回、番組では高価なうなぎを1000円以下で食べられる、都内の店を調査しました。
最初の店は、うな丼が880円!
取材班が向かったのは、八王子市の住宅街にぽつんとたたずむお店です。
八王子では最高気温が35℃を超え、3日連続の猛暑日に。
ランチタイムには、あっという間に店内は満席です。
ほとんどのお客さんが頼むというのが、うなぎをバーナーであぶって、どどんと2切をご飯の上に乗せた、うな丼。ボリューム満点で、価格は1人前880円です。あまりの安さに感激する人たちが続出しています。
「めちゃめちゃ安い。このおいしさで800円(税抜き)だったらリピートしちゃう。このご時世で感動です。物価高のご時世で1000円以内で、うなぎを食べられる所があるんだ」
「おいしくて安いから夢のような店」
なぜ、うなぎを1000円以下で提供できるのでしょうか?
うなぎが2切入って1人前880円ですが、さらに1切プラスして3切になると、1.5人前で1320円。さらに、さらに、1切プラスして4切では、2人前で1760円。このボリュームで、この安さのワケは?
「もちろん中国産」
「(Q.中国産は安い)(国産より)3〜4割もう少し安い。もともと魚屋を、市場関係や流通で色々と安く持ってきてくれる」
2人前のうな丼を注文した客(60代)は…。
中国産うなぎの味は、いかがですか?
■980円で味わえる「ひつまぶし」
続いては、うなぎの「ひつまぶし」が980円。
東京都心も最高気温が33℃を超え、4日連続の真夏日に。
新橋の店では、「ひつまぶし」を1000円以下で味わえます。ふっくらうなぎに、甘いタレをかけたランチ限定の「ひつまぶし」は980円です。
食べ方は3通り。まずは、ご飯と一緒にうなぎを、そのまま頂きます。続いて、お好みで薬味のワサビをつけて。最後は、だし汁をかけて、お茶漬けでも味わえます。
6月の猛暑をうなぎで乗り切ろうとする人も。
「体力をつけるのに、うなぎはすごく良いと聞くので、週1回くらい来られるとうれしい」
安さの秘訣を聞くと、1つ目は、うなぎの焼き方にあるといいます。うなぎを網の上に乗せると、網ではさみ、簡単にひっくり返しています。
「ひっくり返す時に串を返すのではなく網ごと返す」
老舗店などでは、うなぎを串に刺して焼くのが一般的です。ただ、経験豊富な職人でないと、上手に仕上げるのは容易ではないと言われています。
こちらの店では、職人がいなくても、スタッフが網で焼ける環境を整えました。
「職人の世界では『串うち3年、さばき8年、焼き一生』。すごくうなぎを扱うのが難しい。初心者でも短い研修期間で扱えて効率と品質を確保している」
さらに、中国産のうなぎを仕入れる方法にも工夫が。
「国内外計90店舗以上。大量仕入れでコスト削減」
■うな重が衝撃の480円
最後は、うな重が衝撃の480円。
浅原有斗さん
「価格が安いので皆さん驚く。注文した後に『なんでこの安さなの?』と聞かれる」
安すぎる、うな重を提供しているというのは、なんとラーメン店。うなぎが1切入って、価格は480円。
なぜ、ラーメン店がワンコインで買える、うな重を提供しているのでしょうか?
「他にはないご飯もので、うなぎは他に出している店がなかなかないので。基本的にはラーメンとセットで頼んでもらえるとありがたい。ラーメンとうなぎ両方を食べてスタミナをつけてもらえれば」