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2025年7月12日 11:00

人気チェーンが仕掛ける新業態スーパー 激安お弁当&仰天の巨大売り場…ラウンジも!

2025年7月12日 11:00

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 3つの人気チェーンが仕掛ける新業態。おいしくて安い!お弁当やお総菜が魅力のスーパーや、ダイナミックな陳列で効率化を図るスーパー、特別な体験ができるスーパーも!人気チェーンが仕掛ける新たな一手を追跡しました。

衝撃!199円の弁当も

常連客(70代)
「ここが一番安い。(買い物は)ここって決めてます」

 埼玉県戸田市にある「マミープラス」。皆さんご存じですか?近年増加している、話題の“激安スーパー”なんです。

常連客(70代)
「安いココ」
常連客(60代)
「他のお店と比べると全然違う」

 この日は税込み1袋64円のニラが特売。他にもキャベツが106円。ミニトマトが192円。生鮮食品以外も安いといいます。

常連客(60代)
「安くてよく買うのが、納豆と豆腐」

 納豆は3個入りパックで64円。豆腐は42円。206円の牛乳は一日におよそ500本も売れるといいます。

 この激安スーパーが目指すのは?

マミープラス下戸田店 細萱智史店長
マミープラス下戸田店 細萱智史店長
マミープラス下戸田店 細萱智史店長
「地域一番の圧倒的な低価格」

 “地域最安値”を目指しているというマミープラス。3年前に誕生し、現在14店舗にまで増えています。

マミーマート
マミーマート

 実はマミープラスは、ある人気スーパーから生まれました。1959年に埼玉県で創業した「マミーマート」です。現在はグループ店含めて83店舗を展開しています。

常連客(60代)
「お惣菜も豊富だし、お弁当も手作りでおいしい」
コンテストで12年連続受賞
コンテストで12年連続受賞

 こちらは弁当と総菜が充実。全国のスーパーを対象にしたコンテストで12年連続受賞しています。

 そんなマミーマートが、より幅広い客層を取り込むために生み出した新業態がマミープラスです。

常連客(70代)
「すごくおいしそうで目移りしている」

 「マミープラス」もお弁当と総菜が充実。およそ200種類が並びます。ここに売り切れ必至の激安弁当があります。

常連客(20代)
「222円(税抜き)で安い。おコメも高いので」
一番人気の「鶏天タルタル弁当」
一番人気の「鶏天タルタル弁当」

 お弁当コーナーは税別222円。一番人気は「鶏天タルタル弁当」。鶏天は店内で揚げています。塩ダレで下味をつけた国産鶏のむね肉を、カツオだし風味のてんぷら粉につけて揚げています。

常連客(50代)
「ボリュームがある。一つが大きい。やわらかいので食べやすい」

 40食分あった弁当は瞬く間に売り切れになりました。

常連客(60代)
「この辺のスーパー全部まわっている。ココが一番安い」
「お気に入りはカツカレー399円(税抜き)。よそで買ったら450円〜500円」

 さらに衝撃価格のお弁当もありました。

衝撃価格のお弁当
衝撃価格のお弁当
常連客(60代)
「コレ199円(税抜き)」

 きんぴらとちくわの磯部揚げを盛り合わせた激安弁当。2種類のカニカマがたっぷり入ったお弁当も、215円と激安です。

 年金暮らしの60代の男性は、息子2人と3人暮らしです。

常連客(60代)
「子どもがいつでも食べられるように、パンとおにぎりは必ず1個ずつ買う。家に置いておく」
紀州南高梅たたき 85円
紀州南高梅たたき 85円

 おにぎりも、今どきない激安価格。7種類の味が楽しめます。

「妻も亡くなって義理の母も亡くなった。簡単なモノしか作らないので、すごく助かっている」

 一体どうやって安さを実現しているのでしょうか?その秘密が、牛乳売り場にあるといいます。

牛乳がなくなってもわざわざ並べる必要なし
牛乳がなくなってもわざわざ並べる必要なし
細萱店長
「(牛乳が)反対側にも入っている。グルッと回すと満タンの状況に」

 牛乳がなくなっても、わざわざ並べる必要がないんです。さらに、商品の運搬に使う“カゴ車”も、商品棚としてそのまま利用しています。

細萱店長
「キレイに陳列しようと思えば、5分〜10分かかるが、1分足らず」

 この激安スーパーでは、作業を効率化。半分のスタッフで営業が可能なため、大幅なコストの削減を実現しています。

飲み物はダンボールに入ったまま販売
飲み物はダンボールに入ったまま販売

 そして、ペットボトルの飲み物はダンボールに入ったまま販売。冷蔵機器を少なくして価格に反映しているのです。

細萱店長
「最終的には地域で一番支持されるお店になりたい」
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バナナ売り場に安さのヒミツ?

ヤオコー
ヤオコー

 所変わって、1世紀の歴史をもつ老舗スーパー「ヤオコー」。1890年に埼玉県で八百屋として産声を上げ、現在は関東に197店舗を展開。その歴史から生鮮食品が充実しています。

 そんなヤオコーも、新業態のスーパーを誕生させています。

常連客(60代)
「野菜が新鮮で安い」
フーコット
フーコット

 4年前に生まれた新たなスーパー「フーコット」。こちらは東京の昭島店。現在、関東で5店舗が営業しています。売り場面積は4500平方メートル。全国平均の3倍以上もあります。

常連客(60代)
「広さがあって、見やすいし買いやすい」
横幅6メートル7段の棚におよそ900袋のバナナ
横幅6メートル7段の棚におよそ900袋のバナナ

 ここで目を疑う光景が…。横幅6メートル、7段の棚に、およそ900袋のバナナが陳列されています。8種類106円からです。

常連客(50代)
「選び放題」
常連客(60代)
「これだけ品数がある所は少ない。助かる」
キャベツはおよそ600玉
キャベツはおよそ600玉

 野菜売り場もダイナミックでした。キュウリはおよそ1000本を陳列。値段は1本42円。キャベツはおよそ600玉。1玉106円です。

 常連だという70代の女性。オススメはニンジンです。

「4本入って99円(税抜き)。断然安い」

 ジャガイモは1袋139円。

「ちなみにコレも安い。いつも目玉」
「(Q.パイナップル?)他は450円とか。すごく甘くて299円(税抜き)」

 フーコットのコンセプトは「圧倒的な安さと鮮度、品ぞろえで満足できるスーパーマーケット」です。

常連客(30代)
「(他店より)3〜4割安いと思う。だいぶ違う」

 週5で来るという近所の家族。手に取ったのは国産豚バラ肉です。その夜、お父さんが作ったのは特製ラーメン。1人前150円程でできました。

子ども
「おいしい」

「おいしいです」

 一体どうやって安さを実現しているのでしょうか?3つの秘密がありました。

 1つ目は、あの巨大バナナ売り場です。オープン前、1人のスタッフが1時間かけて、およそ900袋のバナナを並べていました。野菜もおよそ1000本のキュウリを一気に並べます。

 そして、午前10時にオープンすると、品出しを終えたスタッフが帰宅します。

フーコット 店舗運営部 大滝将史次長
フーコット 店舗運営部 大滝将史次長
フーコット 店舗運営部 大滝将史次長
「オープン前後に約5割のスタッフがあがる」

 オープン前にほぼすべての品出しを終えることで、営業中は最小限のスタッフで対応することができるといいます。

 2つ目の安さの秘密は?

常連客(70代)
「いつも安い。その代わり広告がない。だから来ないと(特売)分からない」

 このスーパーは、チラシはもちろんポスターなどがほとんどありません。

チラシなどほとんどなし
チラシなどほとんどなし
大滝次長
「お店で作ることがないので、コストの削減になっている」

 安さの秘密3つ目は?

店長
「(Q.閉店?)閉店になった」
「(Q.(閉店時間は)何時?)午後7時」
営業時間は午前10時から午後7時まで
営業時間は午前10時から午後7時まで

 このスーパーの営業時間は午前10時から午後7時まで。光熱費などを抑え、価格に反映させていたんです。

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スーパーに…会員限定のラウンジ!?

ブランデ
ブランデ

 茨城県つくば市には、特別な体験ができるスーパーがあります。3年前にオープンした「ブランデ」です。

まるで空港のようなラウンジ
まるで空港のようなラウンジ

 ワンランク上のサービスが受けられるというこのスーパー。店内の2階に人気の秘密が。まるで空港のようなラウンジがあるんです。

常連客(40代)
「席に座りながら筑波山が見られるので良い」

 実はここ、年会費5000円のゴールド会員になるとラウンジが利用できるんです。

セルフサービスのコーヒーは一日1杯無料
セルフサービスのコーヒーは一日1杯無料

 しかも、セルフサービスのコーヒーは、一日1杯、無料です。来店するごとにコーヒーが飲め、会員ならワインの試飲サービスもあります。

 さらに、会員には年2回季節の花が贈られます。誕生日には2000円分のポイントが付与。そして、商品をネットスーパーで購入した場合、配送料が無料になるんです。

会員
「やっぱり重たいモノ。水とかペットボトルとか。すごく助かっている」
カスミ
カスミ

 ブランデを立ち上げたのは、1961年に茨城県で創業したスーパー「カスミ」です。現在、関東に197店舗を展開しています。カスミもイートインスペースが充実しています。

常連客(40代)
「近隣のスーパーで広くてキレイな食べられる所がないので、魅力的」

 そんなカスミの新業態スーパーがブランデ。現在4店舗が営業しています。

常連客(40代)
「デパ地下みたいなメニューがそろっている」
大阪のブランド「ナス」
大阪のブランド「ナス」

 突然ですが問題。この野菜、皆さん知っていますか?正解は…大阪のブランド「ナス」なんです。こちらでは、珍しい食材も手に入るんです。

 焼き鳥も自慢。冷凍じゃありません!厳選した国産鶏を、専用の焼き台で丁寧に1本1本仕上げています。さらに…。

常連客(20代)
「おすし、海鮮がすごくおいしい」
旬彩握りすし盛り合わせ 中とろ入り(ウニいくら入り) 1814円
旬彩握りすし盛り合わせ 中とろ入り(ウニいくら入り) 1814円

 すしを握るのは、この道25年の職人さん。スーパーで本格的なにぎりが味わえるんです。

すし職人歴25年 川崎宏美さん
すし職人歴25年 川崎宏美さん
すし職人歴25年 川崎宏美さん
「北海道から九州まで、いろんな魚を取り扱っている。魚をまるごと店内でおろしている。専門店と変わらないクオリティー」

 さらに、全国各地の鮮魚が手に入ります。この日の朝、長崎県でとれたばかりの魚が。アジは1尾324円。

常連客(40代)
「東北とか北陸とか、いろいろな所の魚を取り寄せている。きょうは長崎の直送って聞いて買いに来た」

 男性はブランデの鮮魚に感激し、わざわざ近くに引っ越してきたといいます。

常連客(40代)
「甘みがあって本当においしい」

 スーパーマーケット戦国時代。人気チェーンが仕掛ける新たな一手が新時代を切り開くかもしれません。

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