経済

モーニングショー

2025年8月13日 16:00

令和のお墓事情 トレンドは安・近・楽 “墓じまい”は過去最多 シニア5割超が検討

令和のお墓事情 トレンドは安・近・楽 “墓じまい”は過去最多 シニア5割超が検討
広告
5

お盆休みが近いということで、お墓や葬儀についてです。

葬儀や埋蔵のカタチが多様化する中で、『お一人墓』『ゼロ葬』というものも登場しています。

さらに近年増加している、『墓じまい代行』についても見ていきます。

■お墓の悩み 都立霊園の倍率は最大26倍も

お墓に関する悩みです。

50代会社員の男性
「自分も妹も独身で、お墓の後継者がいない。放っておくのはまずいから、何とかしないととは思うが、どうするかまだ決めていない」
60代男性
「長崎にお墓があり、墓じまいの話もあるが、お墓を受け継ぐのが子どもの役目。ご先祖様に申し訳ない
60代会社員の男性
「東京だと、お墓を建てる土地がないのか、都立の霊園でお墓を建てようと思うと、抽選で何年も待たないと建てられないと聞いた。抽選となった時に当選するか不安もある」

実際、都立霊園の倍率は、高くなっています。

都内に8カ所ある都立霊園では、年に1回、新規使用者の募集をしていますが、応募数が多い場合は抽選です。
2025年度、6474の募集に対し、2万8715件の応募がありました。
最も倍率が高かったのは、小平霊園にある、1つのお墓に多くの遺骨を共同で埋蔵する『合葬埋蔵施設』で、26倍でした。

広告

■多様化するお墓の形態 人気の『樹木葬』新しいタイプも

最近のお墓のトレンドです。

●費用が安い
●距離が近い
●管理が 

シニア生活文化研究所の小谷みどりさんによると、
「近年では、トレンドに合わせて、遺骨を安置する方法が多様化している」ということです。

実際どのようなお墓が購入されているのでしょうか?

墓石型の一般墓が、17%。
樹木葬が、48.5%。
棚やロッカー式の納骨堂が、16.1%。
複数のお骨を一緒に納骨する合祀墓・合葬墓が14.6%です。

人気が高い『樹木葬』は、墓石の代わりに樹木を墓標にして納骨します。
基本的に跡継ぎを必要としません
墓石を建てないため、安く済みます

お墓の平均購入費用は、一般墓が155万7000円、納骨堂が79万3000円、樹木葬は67万8000円と、他に比べると安いです。

曹洞宗見性院の橋本英樹住職です。
「現代では、家族の形態が変わってきていて、代々の墓を継承するのが難しくなっている。一人でお墓に入りたいという『お一人墓』や、家族や夫婦で入りたいという『家族墓』など、ライフスタイルによって、お墓の形態も変わってきている」

手軽さが人気の『樹木葬』ですが、新しいタイプの樹木葬も出てきています。

花に囲まれて眠りたい人には、花壇葬
申し込み価格が20万円からで、永代供養で管理料もありません。
遺骨を粉末にして、紙の筒などに入れて花壇に納骨します。
『お一人墓』『家族墓』など、ライフスタイルに合わせて、様々な納骨方式が選択可能です。

自然に還りたいという人には、循環葬
料金は67万円からで、こちらも永代供養で管理料はかかりません。
料金の一部は、森林保全のために使われます。
遺骨は粉末にされ、直接土に納骨されます。
遺骨は草木の栄養となって、自然にかえります

遺骨が無くなることに不安がある人には、レンタル墓です。
ロッカー式は50万円から、墓石式は110万円からとなっています。
10年ごとの契約で、契約の延長も可能です。
延長しない場合は、樹木葬で合祀されます。

広告

■進む葬儀の小規模化 究極は『ゼロ葬』葬儀・収骨なし

究極は『ゼロ葬』です。

小谷さんによると、
「近年、葬儀はどんどん小規模化が進んでおり、大都市部ではお葬式をせず、火葬のみで済ませる『直葬』が3割程度を占めている」ということです。

さらに、葬儀をあげない直葬に加えて、遺族が収骨をしない『ゼロ葬』というかたちもあります。
遺骨がないため、お墓の心配がありません。

※ゼロ葬を希望する場合、お住まいの地域でゼロ葬が行えるか確認が必要です。
(全国どの斎場でも出来るという訳ではありません)

名古屋市にある死後事務支援協会は、『ゼロ葬』プランを取り扱っています。
料金は、税込み25万3000円で、収骨しなかった遺骨は、名古屋市が供養します。

※自治体などにより、収骨しなかった遺骨のその後の対応は異なります。

どんな場合にゼロ葬を選ぶのでしょうか。

身寄りのない人が孤独死した場合です。

遠い親戚に警察などから訃報の連絡があっても、関係性が希薄で、お墓や宗派などが分からないため、親戚がゼロ葬を選び、供養してもらうということです。

他にも、本人が生前契約をする場合があります。

身寄りがなく、お墓がない人や、自分用のお墓を買うのも費用がかかると考え、ゼロ葬を希望するということです。

死後事務支援協会の代表です。
「これから単身高齢者が増えていく中で、身近な親族がおらず、死後の手続きを行ってくれる人もいないとなれば、『ゼロ葬』を選択する人は増えていく可能性が高い
広告

■墓じまい過去最多の件数 シニア5割超が検討 理由は…

墓じまいを検討する人も増えています。

墓じまいの件数は、2013年度が約8万8000件でしたが、2023年度は約16万7000件。
10年で約2倍になっています。

50代以上に聞いた『墓じまいを検討したことはありますか』という調査では、「検討している」「将来的には検討したい」をあわせると、5割を超えました。

墓じまいを検討する、主な理由です。
子どもや孫に負担をかけたくない。
納骨堂永代供養の方が現代に合っている。
継ぐ人がいない。
お墓が遠方で通うのが大変。
というものです。

曹洞宗見性院の橋本住職によると、他にも、墓じまいを検討する理由として、『檀家になることの煩わしさ』があるといいます。
お布施が高い。
寄付が強制的。
お寺の行事に駆り出される。
法事の契約が強要される。
ということもあるということです。

広告

■墓じまい どうやる?トラブル潜在も“代行”依頼で負担軽減

墓じまいの手続きを、『代行』してもらうことも増えています。

墓じまいの一般的な流れです。
1、親族で話し合い。
2、お寺や霊園に墓じまいを伝える。
3、新しい納骨先を決める。
4、墓石の撤去を依頼する石材店を決める。
5、お寺や役所に改葬許可申請手続きを行う。
6、閉眼供養。
7、遺骨の取り出し・墓石の撤去をする。
8、新しい納骨先に遺骨を納める。

こうした墓じまいをする際の難しいところは、
●役所・お寺への手続き
●(お寺との)離檀料のトラブル
です。

橋本住職によると、
「離檀料に法的根拠はないが、お寺が『最後のひと稼ぎ』をしようと300万円など、高額請求し、もめるケースもある」ということです。

こうしたこともあり、墓じまいの手続きを行政書士へ依頼する人が増えています

●必要書類の作成
●戸籍・住民票の取得
●行政機関への申請 
など、手間のかかる、各種手続きを代行してくれます。

お話を伺った、行政書士の勝桂子さんの事務所では、
●手続き期間の目安は、約2週間
●費用は、6万円ほど 
だということです。

他にも、行政書士へ依頼するメリットについて、橋本住職は、
「高い離檀料を求められた際、知識がないと泣く泣く支払ってしまいがちだが、サポート・アドバイスしてくれる」といいます。

離檀料については、お寺にも変化があります。

橋本住職によると、
「宗派によっては、公式見解として離檀料の請求を認めないところも出てきている」ということです。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年8月12日放送分より)

広告