経済

報道ステーション

2025年8月13日 01:27

リスク要因は「トランプ発言」市場関係者も“予想外”日経平均株価“史上最高値”更新

2025年8月13日 01:27

リスク要因は「トランプ発言」市場関係者も“予想外”日経平均株価“史上最高値”更新
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日経平均株価の12日の終値は4万2718円で、去年7月ぶりに史上最高値を更新しました。予想を上回る相場の急騰を引き越したのは、いわゆる“トランプ関税”です。今後の株価はどうなるのでしょうか。

トランプ関税“夏枯れ”も無関係

午前は4万2849円で取引を終えた日経平均株価。

営業担当
「トランプさんは減税を考えている。法人税の減税を考えている。そうなると企業に手元の資金、余裕資金ができるので(市場の)動きとしては4万3000円を意識しているところ」
大統領令を「修正する」と約束

証券市場には「夏枯れ相場」という言葉があり、お盆のこの時期は値動きが小幅になりがちですが、そんな“通説”トランプ関税には関係ありません。日本は先週、相互関税に関する大統領令を「修正する」と約束を取りつけたことで、先行きの不透明感が一旦、払拭。また11日、トランプ大統領は中国への関税上乗せを90日間停止する大統領令に署名、これも株高の“追風”となりました。

岩井コスモ証券チーフストラテジスト 嶋田和昭さん
岩井コスモ証券チーフストラテジスト 嶋田和昭さん
「ここ最近、東証株価指数の方が非常に強い動きをしていたので、日経平均もそろそろキャッチアップしていくかと思っていたが、まさかここまで急に一気に取りに来るとは」

投資家からは。

投資歴20年以上 40代
投資歴20年以上 40代
「12日、もしかしたら最高値を更新するんじゃないかと。歴史的瞬間に立ち会えたらと思いまして。立ち会えました。良かったです」

喜びの声が聞かれた一方で。

投資経験なし 50代
投資経験なし 50代
「一部の人は景気がいいから反映されていいと言うけど、まだまだ庶民にはそこまで行っていない気がします。
投資経験なし 50代
投資経験なし 50代
「大企業が潤って、一般市民は虐げられているかなって気がする」
(Q.実感はまだ)
「実感は湧いてこない」
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リスク要因は「トランプ発言」

株価

トランプ関税でガクンと落ち込んだ株価はその後ジリジリと上昇。ただ、一般的な景気実感にはなかなか結びつきません。

大和証券 荻野明彦社長
大和証券 荻野明彦社長
(Q.市場に過熱感が出ている)
「日本の株価はどちらかというと出遅れていたところがあった。選挙の動向を見極めたいといったような動きも。まだ過熱しているようには至っていないのではないかと。年末は“4万4000円”と今のところ見ています」

最高値に導いた要因は、ひるがえればリスク要因にもなり得るということです。

野村証券 西哲宏執行役員
野村証券 西哲宏執行役員
「トランプ大統領が何を言うか分からないのが引き続き残っている。リスク要因として考えられる。米国の景気動向、特に利下げが期待されるが、実際に行われるのか。インフレが上がるとスタグフレーションリスクが高まり、それがまたリスクになる」
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