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中国玩具のキャラクター人形「ラブブ」の人気が爆発的に高まるなか、偽造品が横行しています。フリマサイトなどでは鑑定サービスの強化を迫られています。
“ニセモノの流通”が横行 フリマ鑑定サービス強化
ウサギのような体で、鋭い歯を持つ人形、世界中で大ブームとなっている「ラブブ」です。
K−POPアーティストなどがSNSで紹介したのをきっかけに、世界中で爆発的に人気が広まったことで、日本でも入手が困難な状態が続いていて、フリマサイトなどでは、高額で「ラブブ」が取引されています。
若者に人気のフリマアプリ「スニーカーダンク」の調べによると、取引額は、6月に平均単価が4万円以上に。流通量が増加し、落ち着いてきていますが、今もなお、定価の1万3530円を大きく上回っています。
人気の裏で、横行しているのが“ニセモノの流通”です。
偽物とみられるラブブを購入した人
「海外サイトで注文して、届いたので開けてみると(本物は)パッケージの箱にサイトに飛ぶQRコードとかが貼ってあるらしいが、届いたものには全くなく、耳とかも離れてる。正規品と書いてあったのに偽物だったので裏切られたという感じ」
「海外サイトで注文して、届いたので開けてみると(本物は)パッケージの箱にサイトに飛ぶQRコードとかが貼ってあるらしいが、届いたものには全くなく、耳とかも離れてる。正規品と書いてあったのに偽物だったので裏切られたという感じ」
偽物の出品を防ぐため、「スニーカーダンク」では、先月末に鑑定を行う研究所を設置しました。
「スニーカーダンク」では、出品者から一度商品を預かり、X線や赤外線カメラ、ブラックライトなどを使って、すべて検査します。
スニダン鑑定研究所 中村渉所長
「正規品には腕の部分にワイヤが通っているが、偽造品の方にはワイヤが通っていない。あとパーツの付け方も違う」
「正規品には腕の部分にワイヤが通っているが、偽造品の方にはワイヤが通っていない。あとパーツの付け方も違う」
「ラブブ」が入った箱を、赤外線カメラで比較した鑑定では、本物は中央のラブブの色がこげ茶になっていますが、ニセモノには色がついていません。
中村所長
「例えば、1カ所違うだけで偽造品と判断しているわけではなく、1カ所の違いでも、正規品数十種類と比べて、個体差か偽造品かの判断も必要なので、そこが難しい」
「例えば、1カ所違うだけで偽造品と判断しているわけではなく、1カ所の違いでも、正規品数十種類と比べて、個体差か偽造品かの判断も必要なので、そこが難しい」
偽造する側の手口も次第に巧妙になってきているなか、こうした鑑定に力を入れる背景には、売り上げにも直結しかねない事情があります。
SODA「スニダン」 鍛哲史執行役員COO
「二次流通で偽造品が流通するデメリットは、マーケットプレイスの信頼がなくなること。偽物があることで、このサービスで買うことを避けてしまうようなことがある。安心して売れる、買える、安心安全の場を提供することが一番の大切なことかなと思う」
「二次流通で偽造品が流通するデメリットは、マーケットプレイスの信頼がなくなること。偽物があることで、このサービスで買うことを避けてしまうようなことがある。安心して売れる、買える、安心安全の場を提供することが一番の大切なことかなと思う」
(「グッド!モーニング」2025年8月20日放送分より)
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