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小泉進次郎農水大臣が20日、備蓄米の販売期限を延長すると発表しました。新米の価格高騰を防ぐ効果もあるということです。
備蓄米の販売期限延長を正式に発表
小泉農水大臣
「引き続き販売を希望する方については、引き渡しと販売の期限を延長することといたします」
「引き続き販売を希望する方については、引き渡しと販売の期限を延長することといたします」
随意契約の備蓄米の販売期限延長を正式に発表した小泉農水大臣。折しも、2025年産の新米が店頭に並び始める時期でもあります。
山梨県でコメを生産するこぴっと(山梨)の三井勲代表は、異常気象で取れ高が見通せないなか収穫を始めました。
三井代表
「今見ているかたちだと、少し収量は落ちちゃうかなという印象ですけど、様子を見ている感じですね」
「今見ているかたちだと、少し収量は落ちちゃうかなという印象ですけど、様子を見ている感じですね」
それでも今年実ったコメを求める業者は、例年にない過熱ぶりだと言います。
三井代表
「2月ぐらいからコメを扱えないかとお話をいただいて。ずっと8月になっても同じように問い合わせが来ている」
「2月ぐらいからコメを扱えないかとお話をいただいて。ずっと8月になっても同じように問い合わせが来ている」
いつもは5件ほどですが、今年、取引を求めてきた業者はおよそ20件にも上っています。
出店者「1キロ1000円超えちゃう」
2025年産のコメを求める動きは、都内でも。
有明にあるビッグサイトでは、500以上のブースが出されています。国産のコメなどを取り扱う出店者と、バイヤーによって熱い商談が行われています。
2日間で1万人以上のバイヤーが訪れる商談のイベント。コメのブースで議題に上がるのは、その価格です。
ゆきやまと農場(新潟) 村山周平代表
「概算金が出て60キロ3万2500円が出ている。去年に比べてもかなり金額の上がり幅がある」
「概算金が出て60キロ3万2500円が出ている。去年に比べてもかなり金額の上がり幅がある」
トライザ(バイヤー) 梅村浩也営業部長
「それくらいで御社が出せる?」
「それくらいで御社が出せる?」
村山代表
「精米したものを5キロ単位でお出しするとなると、やっぱ1キロ1000円は超えちゃうかな」
「精米したものを5キロ単位でお出しするとなると、やっぱ1キロ1000円は超えちゃうかな」
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備蓄米尽きたら新米価格は?
JAが農家へ前払いする概算金は、全国各地で高騰しています。そんななかで、安い備蓄米の販売延長は、コメ全体の価格に影響しないのでしょうか。
小泉進農水大臣
「今回、元々8月までのものですから、これで随意契約の備蓄米はやめますって言ったら、さらなる高騰のトリガーを引いてしまう」
「今回、元々8月までのものですから、これで随意契約の備蓄米はやめますって言ったら、さらなる高騰のトリガーを引いてしまう」
さらなる高騰を防ぐ効果があると自信をみせた小泉農水大臣。今月までとしていた備蓄米は、1カ月をめどに延長し、今後、引き渡すコメについても、その後1カ月以内に販売するよう求めています。
生産者は、今後のコメの価格をどう見ているのでしょうか。
小林農産(三重) 小林秀行社長
「(備蓄米があると)コメが今動きがだんだん鈍ってきて、(新米の)価格が下がっていくんじゃないか。(今後)備蓄米がなくなって、(新米の)価格は高騰していくと思う」
「(備蓄米があると)コメが今動きがだんだん鈍ってきて、(新米の)価格が下がっていくんじゃないか。(今後)備蓄米がなくなって、(新米の)価格は高騰していくと思う」
次のポイントは、年末にみえてくる全国のコメの収穫量です。
小林社長
「市場にコメがあふれているか、あふれていないか。多分あふれてくると思うので、(価格は)ちょっとずつ落ちてくるのかなと思います」
「市場にコメがあふれているか、あふれていないか。多分あふれてくると思うので、(価格は)ちょっとずつ落ちてくるのかなと思います」
(「グッド!モーニング」2025年8月21日放送分より)
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