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関東近郊で「早場米」の収穫が始まりました。異例の猛暑と水不足で高温障害と病気が相次いでいて、需要が高まるコメの価格に影響を与えそうです。
一等米「平年よりいい感じ」
粒が立ち、つやのあるコメ。収穫されたばかりの「ふさおとめ」の新米です。
おコメのいい香りがします。かめばかむほどおコメの甘みが広がってきて、ふっくらとしています。
このコメが作られたのは、千葉県香取市。東京ドームおよそ7.5個分の田んぼには、黄金色の稲穂がたわわに実っています。
千葉県が独自に育成したわせ品種「ふさおとめ」。関東エリアで最も早く収穫されるコメです。今年の出来は…。
浅野ファーム 浅野浩代表
「平年並みか、平年よりいい感じかな」
「平年並みか、平年よりいい感じかな」
高温障害で“焼け米”2倍に
今年収穫したコメはすべて一等米。しかし、一部の田んぼでは、中心部だけ少し黒ずんでいます。稲穂をよく見ると、黒っぽく変色していました。
浅野代表
「焼け米みたいな高温障害や、いもち病みたいな、そういう病気がちょっと出てきていますね」
「焼け米みたいな高温障害や、いもち病みたいな、そういう病気がちょっと出てきていますね」
香取市の先月の平均気温は、平年より2℃高い26.6℃。降水量も平年より20ミリ少ない111ミリでした。
玄米を見ると、通常のコメはクリーム色ですが、高温障害で黒っぽくなり、いもち病と呼ばれるカビが繁殖したものはもみ殻だけで実が付きません。
浅野代表
「(被害は)2割くらい出たかな。去年は1割あったかないか、それぐらい」
「(被害は)2割くらい出たかな。去年は1割あったかないか、それぐらい」
「青田から飯になるまで水加減」ということわざの通り、水不足でコメの品質が悪化する事態になっています。
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取引相談30件 大型商談も
高温障害といもち病の被害は、去年に比べて2倍。東京ドームおよそ1.5個分もの被害が出ていますが、それでも…。
浅野代表
「今年になってから、やっぱりグッと増えた。大型取引も今年から多い。例になく、今年から」
「今年になってから、やっぱりグッと増えた。大型取引も今年から多い。例になく、今年から」
これまで取引がなかったおにぎりを作る企業から2トンの商談があるなど、新規の取引相談が30件ほども殺到しています。価格については…。
浅野代表
「(去年は玄米60キロ)2万2000円くらいだった。そこから約8000円は値段上がっていると思う。去年(5キロ)約2200円で販売していたが、今年は3000円〜3500円になるのではないか」
「(去年は玄米60キロ)2万2000円くらいだった。そこから約8000円は値段上がっていると思う。去年(5キロ)約2200円で販売していたが、今年は3000円〜3500円になるのではないか」
週明けから販売を開始する予定です。
(「グッド!モーニング」2025年8月22日放送分より)
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