価格破壊参入 ニセモノも…
先週リニューアルしたばかりの、ワークマンの店舗。「リカバリーウェア」を前面に押し出しています。売り場では、何着も商品を手に取る人たちの姿がありました。
買いもの客(50代)
「去年に1個買って、すごくよかった。自分の家の近くの店舗が売り切れだった」
「(Q.こんなにいっぱい?)そうですね。主人と子どもと自分の洗い替え。エアコンをつけながら寝ても、少し暖かいので、朝もすぐに起きられた」
人気の理由は、上下で3800円という安さです。1着1万円を超える商品も多いなか、“価格破壊”でリカバリーウェアに本格参入。この秋冬は、去年の10倍の販売数を見込んでいます。
「2日間で27万点ほど販売があって、去年の半年分の売り上げを2日で取った。(業界)1位を目指して頑張ります」
市場が拡大するにつれて、深刻な問題も出始めています。リカバリーウェアを展開する「リライブ」の佐々木貴史社長が見比べていたのは、自社製品にそっくりなニセモノです。
今年3月に都内に初出店した「リライブ」。シャツの内側にトルマリンなどの鉱石を含むインクをプリントすることで、遠赤外線を輻射(ふくしゃ)して血行を促進する効果があるといいます。
シャツを着ていない時と比べて、身体機能がアップするといった体験談も拡散され、介護施設や運送会社などで導入するケースが広がっています。
そんな勢いに水を差すようなニセモノの出現。パッケージもほとんど同じで、本物と同じところにはプリント加工もされていますが…。
「(Q.効果はある?)まったくありません。多くの方がニセモノを買って失望している様子が見える。多くの人を元気にしたいという気持ちで始めていますから、これでだまされる人がいるのは本当につらい」
フリマサイトでニセモノ続出 「正規ルートで購入を」
対策に乗り出しているところもあります。「BAKUNE」のブランドでパジャマなどを展開する「TENTIAL」。弁護士とともに担当者が毎週やっていることが、インターネットのフリマサイトでニセモノと疑わしい商品を探して、見つけ次第、商標権侵害で運営側に通報する作業です。
「ここ、出品数が86件しかないんですけど、過去の取引は1200件ぐらいしてる」
「(Q.取引件数のズレがあるが)過去の取引を消している」
遠赤外線を輻射する特殊な繊維を使用した「BAKUNE」は一般医療機器に届出されているため、正規のルート以外からの購入には注意が必要です。
「2次流通となると販売の資格を持ってない人が正規品でも転売することもある。そういったものは効果・効能を保証できない。基本的に『正規ルート』で買ってほしい」
(「グッド!モーニング」2025年9月8日放送分より)