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スマートフォンに押され、販売が大きく減少していたコンパクトデジタルカメラが再び脚光を浴びています。キーポイントは、スマホにはない“味”です。
「他人とは違う写真をSNSに載せたい」
都内のカメラの買取・販売店で試し撮りをしていたのは、アメリカからの観光客です。
「古風な感じがいいね」
「スマートフォンだときれいすぎて、余計なものまで鮮明に出てしまう」
「スマートフォンだときれいすぎて、余計なものまで鮮明に出てしまう」
一昔前は、ほとんどの人が持っていたコンパクトデジタルカメラ、通称「コンデジ」。スマートフォンの普及で近年、出荷台数は大きく減少しました。しかし、去年は前年より9%増えて188万台となり、7年ぶりの増加に転じました。
最近、カメラを始めたという20代の男性はこう話します。
「ポケットに入るサイズのコンパクトさはすごいいい。年代の雰囲気とか、その時にしか出せないものが出るのが魅力」
需要の増加を背景にキヤノンは今年、コンデジの新製品を6年ぶりに発売。ソニーも10年ぶりに最上位機種の新モデルを発売しました。
また、新製品だけでなく10年、20年前に発売された中古品の需要も高まっています。
取材した親子は、息子が修学旅行で使うコンデジを探しに訪れました。母が旅先で使っていた古いコンデジの写真を見て、自分も欲しくなったといいます。
中学生
「レトロに撮れるからかわいい」
母
「ぶれるんですよ、いい感じに」
中学生
「タイムスリップした気分」
「思い出作りで、友達とこれで卒業する時にこの時楽しかったねと語り合いたい」
「レトロに撮れるからかわいい」
母
「ぶれるんですよ、いい感じに」
中学生
「タイムスリップした気分」
「思い出作りで、友達とこれで卒業する時にこの時楽しかったねと語り合いたい」
番組スタッフも実際に中古のコンデジで写真を撮ってみました。スマホの写真と比べると、確かに雰囲気が違って感じられます。
粗めの画質や古びた色味が「他人とは違う写真をSNSに載せたい」という若い世代の心をつかみました。
レモン社 新宿店 運営責任者
ラモス佐藤イヴァンさん
「SNSにアップや日常にはない映りが出るのかなと思い、買いに来る」
ラモス佐藤イヴァンさん
「SNSにアップや日常にはない映りが出るのかなと思い、買いに来る」
ただし、古いコンデジを買う際には注意点もあるといいます。
「古い機種の場合、バッテリーの劣化、充電器の欠品、メディア(メモリーカード)の問題。場合によっては使えるメディア(メモリーカード)が限られる。調べていただいたうえで、購入するのがいいと思う」
(「グッド!モーニング」2025年9月9日放送分より)
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