史上最高値を更新した「金」。買い取り店にはお客さんが殺到、身近にある意外な物にも「金」が隠れているんです。
家にお宝!?高額買い取りも
「名だたるブランドじゃないですか」
東京・銀座の買い取り専門店。今増えているのが、金を持ち込む客です。
「金のネックレス買ったんですけど」
60代の女性が持ち込んだのは、18金のネックレスにブランドバッグなど、合わせて7点。
「ハワイに行く。(母が)高齢なので、なるべくゆっくりできていいところ。(ハワイの旅行費が)どんどんどんどん高くなってくる」
80代の母とのハワイ旅行に使いたいといいます。その査定額は、なんと76万2000円。
高額になった理由は、やはり金。18金のネックレスだけで42万5000円の値が付きました。
長谷川俊一さん
「金相場は過去最高ですので。よくぞ今まで売らずにとっておいていただいた」
今、金の勢いが止まりません。金の価格は右肩上がりを続け、今や1グラム1万9000円台(9日)。史上最高値に達しました。
「祖母から譲り受けた」
店には、朝から次々と依頼が。20代の女性が持ち込んだのは金の指輪とペンダント。
「京都に旅行にいきたい」
「(Q.いくらになったら?)4万円超えればいい」
預かった商品は、その場で査定し買い取り額が決まります。
4万円を期待する女性。驚きの査定額が。
「査定金額はこちらです。22万5000円」
「えー」
「(Q.どうですか?)4万円どころじゃない。旅行何泊も行けちゃう」
指輪やアクセサリーだけではありません。金は意外なものにも含まれているといいます。
「古い携帯電話やパソコンの基盤に使われている金は買い取りしている」
さらには、眼鏡や金歯にも金が。身近なモノが、思わぬ臨時収入につながるかもしれません。
一攫千金狙う!?砂金採り
金ブームは、こんな場所にも広がっていました。
静岡・伊豆にある土肥金山。ここで熱を帯びているのが、砂金採りです。
「楽しいです。一攫千金。一攫千金ですよ」
世代を問わず、夢中になる人々…。
「7粒!7粒!」
藤田大和アナウンサーも砂金採りに挑戦します。
使うのはパンニング皿という専用の容器。水の中で揺らすと重い砂金が底に沈んでいきます。
「あっ、ありました。見えますでしょうか、こちら。大きさはかなり小さい1、2ミリほどなんですが、輝きを放っています」
一方、一攫千金を狙った男性も…。
「2粒採れました。家宝にします。一生家に置いておきます」
わずかな粒でも心を奪われた様子。
「(Q.1グラムは200粒が必要)これが?」
「絶対無理」
「あと100回通わないといけない」
ちなみに土肥金山といえば、名物が触れる世界記録の巨大金塊。総重量250キロ、時価にして47億円にのぼります。(10日)
ところが、10日は…。
「かつて金塊があったスペースなのですが、今はありません。現在、天然石が展示されています」
名物の金塊は、展示室から姿を消していました。理由は盗難の恐れ。それほど金の価値は高騰しているのです。
「 (砂金体験の値段は)上げざるを得なくなった。今、砂金体験は1回1000円。250円アップになっています」
金の高値が観光の現場にまで影響を及ぼしていました。
東京で砂金採りできる!?
一方で、砂金採りは意外な場所でも体験できるといいます。
「東京都内でも実はとれるんですよ」
一体、東京のどこに金の粒が潜んでいるのか? 詳しく聞きました。
金が史上最高値を更新する今、人々の熱も高まっています。
砂金採り専用の道具は、注文が殺到しているといいます。
「金が1グラムあたり1万5000円を超えたあたりから、売上は2倍近くずっと急上昇している感じ」
しかも、東京でも砂金が採れるといいます。
「例えば多摩川、荒川でも実はとれたりしますね。自然の中に囲まれて、時間も忘れて、きれいな川の中でせせらぎを聞きながらやる。これがストレス発散になったり」
ただし、販売目的での採取は禁止。思い出として、砂金を持ち帰ってほしいということでした。