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食卓に欠かせない豚肉の高騰が続くなか、国産の豚こまが100グラム108円。衝撃価格で買える場所を見つけました。
高騰の豚肉 衝撃価格で買える!?
からりとあがったトンカツのきつね色。
おだしのなかでほんのり染まる、しゃぶしゃぶの桜色。
いくつもの“おいしい色”を持つ、豚肉が今…。
50代
「ちょっと前より値上がりしている。鶏肉に替えることも」
「ちょっと前より値上がりしている。鶏肉に替えることも」
猛暑が、その価格を一段と押し上げるなか、高級品になりつつある国産豚肉をオトクに買う方法を見つけました。
まず訪れたのは、都内スーパーのお肉コーナーです。
70代
「(Q.豚肉の価格は?)高い。ここは安いから買っちゃう」
「(Q.豚肉の価格は?)高い。ここは安いから買っちゃう」
40代
「他のスーパーだと(300グラムで)500円台が多い『安いな』と思って手に取りました」
「他のスーパーだと(300グラムで)500円台が多い『安いな』と思って手に取りました」
「他のスーパーより安い」と評判のスーパーでも…。
スーパーたなか 三丁目店
田中達人店長
「去年と比べて100グラムあたり20〜30円は上がっている」
田中達人店長
「去年と比べて100グラムあたり20〜30円は上がっている」
国産豚の細切れが、100グラム149円。本来の利益を出すにはもう30円ほど値上げが必要だといいます。
田中店長
「我慢してでも安く売っていきたい」
「我慢してでも安く売っていきたい」
豚肉の卸売り価格は、春から夏にかけ急上昇。7月は1キロ当たり868円を記録しました。
そんななか、ある強みを生かし、低価格を実現する店がありました。
その安さでまとめ買いも続出。ただ、豚肉が買われる理由は価格だけではないんです。
70代
「いつもこれだけ買う。4人で大体1カ月分、冷凍する」
「いつもこれだけ買う。4人で大体1カ月分、冷凍する」
1カ月分もまとめ買いする理由は…。
「味がいい。柔らかいし、臭みが全然ない。安いしおいしいし、言うことなし!」
一体、どれくらい安いのでしょうか?
あんずお肉の工場直売所
責任者 野口正彦さん
「豚の切り落とし。豚こまと呼ばれている部位ですね。こちらが100グラム、108円でお出ししております。非常に安い」
責任者 野口正彦さん
「豚の切り落とし。豚こまと呼ばれている部位ですね。こちらが100グラム、108円でお出ししております。非常に安い」
国産豚の小間切れは、なんと100グラム108円です。
「豚バラ、今、非常に高騰しております。100グラム158円。他社さんは大体100円後半〜250円の価格で販売されていると思います」
高騰中の豚肉がなぜ安いのでしょうか?
「通常のお店は毎日のセリがありますけれども、価格が乱高下するわけですね。私たちの会社では、豚肉の仕入れを契約農家と年間契約をしております」
農家と年間契約することで、価格が市場の影響を受けにくいというのです。
「買い取り価格も通常よりも、少し高く農家から買い上げる。生産農家は、安心して豚肉を供給できる」
一方、気になるのは豚肉が高騰するそもそもの理由です。
「特別な豚肉」の現状から高値の背景が見えてきました。
塚原牧場 塚原昇代表
「すごく評判いい。粗びきのメイシャントン肉がゴロゴロ入っていまして」
「すごく評判いい。粗びきのメイシャントン肉がゴロゴロ入っていまして」
メイシャントンというのは、「特別な豚」の名前。中国原種の豚で、とろけるような脂が特徴です。日本に100頭ほどしかいないという希少な豚に、ある困難が…。
「豚は暑さに弱い。実は(おととしは)子どもがほとんど生まれなくて、去年の8月、9月、10月に出荷する豚がゼロでした」
暑さで豚が妊娠しにくくなったことが、価格にも影響しているそうなんです。
「今年もさらに暑い。来年、さらに高値がつくぐらい豚が少なくなることも」
こちらの養豚場では、豚の暑さを和らげるため、さまざまな対策をとっているということです。
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