経済

グッド!モーニング

2025年9月19日 08:31

国産ハチミツ生産量3割減で価格高騰 猛暑続き働きバチ夏バテ 【詳報版】

国産ハチミツ生産量3割減で価格高騰 猛暑続き働きバチ夏バテ 【詳報版】
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 歴史的な猛暑の影響でハチミツの生産量が落ち込み、価格が高騰しています。一方、ミツバチの天敵スズメバチは暑さで活動が活発になっていて、養蜂家にとって二重苦とも言える状況になっています。

国産ハチミツ生産量3割減

市原みつばち牧場 中村伸雄社長
「暑さの影響は今年みたいな時は、特に影響が出ている。(収穫量が)約3割減っている」
ハチミツ
ハチミツ

 芳醇な香りと上品な甘さでさまざまなシーンに彩りを添えるハチミツ。国内の流通量のうち国産はわずか6%ですが、異例の暑さを受けミツバチが“夏バテ”とも言える状況で生産量が落ち込んでいます。

ミツバチを次々とかみ殺すスズメバチ
ミツバチを次々とかみ殺すスズメバチ

 さらに追い打ちをかけるのが、鋭いあごを使いミツバチを次々とかみ殺すスズメバチです。天敵のスズメバチが異例の暑さで例年よりも活性化しています。

国産は約6% 海外産も値上がり

パウンドケーキに回しかけるハチミツ
パウンドケーキに回しかけるハチミツ

 ミルクジェラートやパウンドケーキに回しかけるハチミツ。砂糖の代わりにたっぷり生地にも練り込まれています。

自社と契約先から仕入れ
自社と契約先から仕入れ

 取材したハチミツ専門店では、自社の養蜂場と契約農場から国産のハチミツを仕入れ、月50キロほど使っていますが、状況は…。

完熟屋 溜池算人社長
「3〜4年前からハチのコンディションがよろしくないと養蜂家から聞いているが、特に今年に関しては(例年より)約2〜3割取れていない。この猛烈な暑さで蜂の巣の蜜が落ちてしまったという話も聞く」
ミツバチが活動しやすい気温は23℃前後
ミツバチが活動しやすい気温は23℃前後

 ミツバチが活動しやすいのは気温23℃前後ですが、今年は養蜂が盛んな北海道や長野では平年よりも夏の気温が高くなる異例の事態になっています。

今年瓶詰ハチミツ10%値上げ
今年瓶詰ハチミツ10%値上げ

 去年には提供しているすべてのカフェメニューを値上げしましたが、今年4月には瓶詰めのハチミツも10%値上げしました。

「今年取れた分に関しては(仕入れ額が)約10%上がった。来年もこういう状況だったら(さらに)値上げしないと難しい」
海外産も値上がり
海外産も値上がり

 日本で消費されるハチミツは、ほとんどが海外産で国産はわずか6%。海外産も為替や生産コストの上昇などから値上がりが続いています。

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「これからスズメバチ本格的な襲撃」

千葉県市原市の養蜂家
千葉県市原市の養蜂家

 9月に入っても猛暑日が続くなか、千葉県市原市の養蜂家を訪ねました。

中村社長
「うちの養蜂場はこの木の下。ここがメインで、もう1カ所ある」
「(Q.巣は日陰の下に置いている?)そう、幸いこういう場所があるので、木陰のいい所、涼しい所で養蜂している」
年間約1トンのハチミツ生産
年間約1トンのハチミツ生産

 この養蜂場ではおよそ180万匹のセイヨウミツバチを育て、年間1トンほどのハチミツを生産しています。

「(暑さは)ミツバチとしては決して好まれる環境ではない。巣の中の温度は年間を通じて、30〜33℃に保たれている。外気温が35℃以上になると、相当夏バテをする。今年みたいな時は特に影響が出る」
働きバチの動き鈍く…
働きバチの動き鈍く…

 “夏バテ”してしまうと、働きバチの動きが鈍くなってしまいます。

「ミツバチが羽をバタバタやる。風を巣の中に送るというか循環させる。働きバチがそういう作業をして、中の温度を一定にしていく」
花の生育にも影響
花の生育にも影響

 異例の暑さは花の生育にも影響しています。

「通常この時期に花が咲いているという時期に咲かない。今年は2〜3週間早い。花の時期も短い」
下に落ちているのはすべて死んでしまったミツバチ
下に落ちているのはすべて死んでしまったミツバチ

 さらに追い打ちをかけているのが、ミツバチの天敵・スズメバチです。3匹のオオスズメバチが大きなあごを使って、ミツバチを次々とかみ殺していきます。

 養蜂箱の下に落ちているのは、すべて死んでしまったミツバチです。

「これからスズメバチの本格的な襲撃が始まる。体の大きさを利用しながらミツバチは自分の巣に戻れるが、スズメバチはこの中までしか行けない。(対策の)ゲートがある時期によっては、この中(スズメバチで)いっぱいになる」
スズメバチの脅威
スズメバチの脅威

 猛暑の影響に加え、スズメバチの脅威。養蜂家にとってはまさに「泣きっ面に蜂」の状態です。

「(値上げを)今年はまだ悩んでいて、飲食業と一緒で上げたいけど上げづらい。うちは販売だけでなく、他の部門もあるので、そこでマイナス分をカバーしながら、お客さんには(価格を)上げない形で供給しようと思っている」

(「グッド!モーニング」2025年9月19日放送分より)

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