秋の風物詩、“月見商戦”に異業種も次々と参戦しているんです。今年はひと味違う絶品グルメがありました。
寿司店の月見バーガー
中秋の名月を迎えるこの時期。食欲をそそるのが、お月様のような真ん丸のたまご!毎年恒例。月に見立てたグルメで、にぎわう月見商戦。実は今、飲食店が続々と参戦し、まさに戦国時代に突入しているんです。
定番といえば、やっぱりこれ!バーガーチェーン各社から、月見メニューが登場しています。しかし、今年はそこに新たな挑戦者が!
月見バーガーを手掛けたのはなんと「くら寿司」。ふわふわのバンズに、牛、豚、鶏の肉を合わせたうまみたっぷりのハンバーグ。
そして、主役のたまごは半熟のオムレツに仕上げた本格的な一品。オーロラソースで味にアクセントを加えました。
さらに、寿司にも月見アレンジが!酢飯の上にハンバーグ。仕上げに卵黄がドン。
なぜ、異業種の寿司チェーンがバーガーなのでしょうか?
岡本愛理さん
「寿司だけではなく、サイドメニューも力を入れている。ハンバーガーを過去に販売していたこともあり、月見(商戦)に参入した。インパクトあると思う。SNSで取り上げてもらう数も違う」
月見商戦の主役はバーガーだけではありません。
炭火でじっくりと焼き上げたふっくら肉厚のうなぎです。
チェーンの「宇奈とと」では、去年から月見メニューを売り出していましたが、今年はさらに進化!
普通のうな丼が、かばやき1枚なのに対して…およそ3枚!その名も「月見テラドォォォォォン」。
山のように盛りつけたうなぎに、温泉卵がとろり。ごはんが無料で大盛にできるのも、うれしいポイントです。
「めっちゃおいしいです。一緒に食べることなかったけど、この組み合わせはいける」
「合います。うなぎ自体タレがかかって濃い。たまごでマイルドにしたような感じ」
好評のあまり、今月末までの販売期間の延長も検討しているといいます。
そもそもなぜ、月見に乗り出したのでしょうか?
田中朝也さん
「うなぎとたまごは相性が良い。うなぎとたまごの相性をぜひ味わってほしい」
秋の風物詩に中華が参戦
一方、中華料理店も負けていません。香ばしい餃子が自慢の「大阪王将」が仕掛けた、月見メニューが麺です。
冷たい麺にあわせるのが、熱々の肉あんかけ、そして仕上げに乗るのが満月のような目玉焼き。「お月見肉あんかけジャージャーメン」です。
黄身を崩して、混ぜるのがポイント。
「思ったより辛くない。たまごと合ってすごいおいしい」
辛いものが苦手な人でも、味がマイルドになると評判。
「あんと麺がよくからんで、たまごのとろみも加わっておいしい」
売れ行きも上々だといいます。
品川シーサイドフォレスト店
上原崚店長
「お月見とうたうのは初めて。店舗では(1日)30〜40食、メニューの10%以上を占める日もある」
月見商戦の効果はデータでも表れています。おととしの秋、月見メニューを購入した人の数は前の年より19%アップ。この秋も月見商戦は過熱しそうです。