コロナ禍の巣ごもり需要で注目された「セカンド冷凍庫」が、物価高で食料品の値上げが相次ぐなか、さらなる人気の高まりを見せています。
3倍の容量が入るタイプに買い替え
番組が取材したのは、5人家族の竹松さん一家。3人の子どもを育てるうえで欠かせないのが、セカンド冷凍庫です。
台所に作られたわずかなスペースにすっぽりと収まっていたのは、セカンド冷凍庫。隣の冷蔵庫と比べると、高さも横幅も半分ほどです。中を見せてもらいました。
「コメも高いので、うどんが(家族内で)ブームが来てて。みんな、うどんは好きなので冷凍うどんをいつも入れてます」
「なるべく多めに買って。頻繁に買い物に行かないこと。まとめ買いをして冷凍しておいたりとか、安い時に一気にお肉とか買って、小分けにして冷凍したりとかすると結構節約できる」
竹松家の月の食費はおよそ13万円。2年前と比べると3万円〜4万円増えていて、家計を直撃しています。
なかでも、コメの価格高騰の影響が大きいため、毎月15キロを消費する竹松家では“ごはんのおかわり”は禁止。セカンド冷凍庫に保管されているコメより安い冷凍うどんやパン、パスタが活躍しています。
「(コメを)15キロ買うと6000円で済んでいたのが(今は)1万5000円かかって、それだけでも食費が上がっている。(冷凍パンやうどんは)安くておいしいので」
竹松さんはこれまでもセカンド冷凍庫を利用していましたが、先月、3倍の容量が入るタイプに買い替えました。新しいセカンド冷凍庫には、節約のために購入した23種類もの食品がぎっしり詰まっています。
「2年前は、小さいの(冷凍庫)でも足りていたんですけど、最近は物価が上がってきて、まとめて買いたいなというのが多くなった気がする」
帝国データバンクによると、物価高の影響で2人以上の世帯では家計の支出が増加傾向に。今後10年で、さらに3万円増えるという試算もあります。
“スペパ”の高い商品が好調
都内の家電量販店では、売り場を広げるほど人気を集めています。
「安い時にお客様の方で購入してストックできる。ネット通販(のセール)とか、そういった部分でもやはり買いだめされていたり。最近はふるさと納税とかで利用される方も非常に多くなっている」
なかでも人気のタイプが、省エネ性能の高い冷凍庫。番組が取材したのは、青森県に住む小中学生3人の子どもがいる家庭。90リットルのセカンド冷凍庫に、20種類の食品を収納しています。
電気代は年間およそ5000円で、月に換算すると500円前後。食品を安くまとめ買いして保存できると考えれば、十分に元が取れるといいます。
他にも、リビングや寝室など、場所を選ばずに置ける静音性の高い冷凍庫や限られたスペースに置けるコンパクトなタイプも注目されています。
去年に比べて、売り上げが1.6倍に伸びたというメーカーの担当者はこう話しました。
高岡真央サブリーダー
「設置面積にお困りの声は本当に非常に多いので、スペースパフォーマンスの高い商品というのは求められる。限られたキッチンスペースを有効活用できるような“スペパ”の高い商品というのが非常に好調」
(「グッド!モーニング」2025年9月23日放送分より)