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沖縄県内の製造業で初めて上場した「オリオンビール」。絶好調の背景に、会社のロゴTシャツなど、ブランド戦略の大きな転換がありました。
オリオンビール上場好発進
オリオンビールは、地元で60年以上愛される、沖縄県を代表するビールブランドです。
25日、沖縄県の製造業として初となる、プライム市場への上場を達成。終値は1950円と、売り出し価格850円の2.3倍となり、時価総額は795億円で市場の想定を大きく上回りました。
そんなオリオンビール躍進のキーワードは、「ライセンスビジネス」です。
オリオンビール 経営管理本部
齋藤伸太郎CVC部長
「『ライセンスビジネス』の本格的な着手も重なり、大きく成長することができている」
齋藤伸太郎CVC部長
「『ライセンスビジネス』の本格的な着手も重なり、大きく成長することができている」
オリオンビール ライセンス課
新谷俊作課長
「皆さんがTシャツを着て写真を投稿するという流れがあって、ライセンスがビジネスとして成立するのではないかと」
新谷俊作課長
「皆さんがTシャツを着て写真を投稿するという流れがあって、ライセンスがビジネスとして成立するのではないかと」
元々10億円ほどだったグッズの売上高は、ライセンス課を立ち上げた23年度には20億円に倍増。その翌年度は30億円になり、今年度は60億円を目標にしています。
「オリオンTシャツ」が大人気
絶好調の要因は、オリオンTシャツを始めとする企業ロゴのブランド戦略です。沖縄気分が感じられるデザインとして「オリオンTシャツ」が売れまくっているのです。
愛知県から
「(Q.なぜオリオンビールのTシャツを?)有名って聞いたので」
「みんな着てるので」
島根県から
「やっぱり沖縄と言ったらオリオンでしょという感じで」
「(Q.なぜオリオンビールのTシャツを?)有名って聞いたので」
「みんな着てるので」
島根県から
「やっぱり沖縄と言ったらオリオンでしょという感じで」
地元の土産物店も驚きの売れ行きです。
わしたショップ国際通り店 河上出店長
「ここ数年右肩上がりで伸びておりまして、前年と比較しても200%ぐらいで推移しています」
「ここ数年右肩上がりで伸びておりまして、前年と比較しても200%ぐらいで推移しています」
これまでは会社のロゴを使った類似品や偽造品がいくつも出回っていました。番組が発見したTシャツは星の数もデザイン自体もそっくりな「オリオン」ならぬ「オニオン」ロゴです。
ライセンス課は、公式の商品に著作権マークの表記などを進めて、類似商品と差別化。公式として契約した企業とのコラボレーションを進め、当初の契約企業は10数社でしたが、いまや60社まで増加しています。
新谷課長
「きちんと作っていただいているライセンシー様のビジネスを守っていくということはもちろんですし、我々が認めたデザインというところもあるので、ブランド毀損(きそん)にもつながらない、しっかりとブランドを守っていくということになる」
「きちんと作っていただいているライセンシー様のビジネスを守っていくということはもちろんですし、我々が認めたデザインというところもあるので、ブランド毀損(きそん)にもつながらない、しっかりとブランドを守っていくということになる」
23日、千葉県内の商業施設を訪ねると、オリオングッズ専門店がありました。
成田から来店
「トートバッグ持ってるんです。だからまんまとハマってますよね。若い人ばっかりかと思ったんだけど、結構年配の方もいるからいいかなと思って。前から知ってはいたんですけど、千葉にできたっていうんでちょうど良かったです」
「トートバッグ持ってるんです。だからまんまとハマってますよね。若い人ばっかりかと思ったんだけど、結構年配の方もいるからいいかなと思って。前から知ってはいたんですけど、千葉にできたっていうんでちょうど良かったです」
27日から川崎市でも期間限定でオープンします。
絶好調のオリオンビール、今後目指すものとは?
齋藤CVC部長
「製造業なので、沖縄県でたくさんの資材の調達をさせていただいたり、サービスなども受けているというところで、我々が成長していくことで、沖縄の取引先の皆さんと共存共栄で成長していきたいと考えております」
「製造業なので、沖縄県でたくさんの資材の調達をさせていただいたり、サービスなども受けているというところで、我々が成長していくことで、沖縄の取引先の皆さんと共存共栄で成長していきたいと考えております」
(「グッド!モーニング」2025年9月27日放送分より)
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