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全国のお好み焼き店に「2035年問題」が持ち上がっています。後継者不足や物価高を背景に、10年後の2035年には店舗数が半分にまで減ってしまうという予測があります。
「粉もん」店の倒産件数が過去15年で最多
大葉に餅、チーズがふんだんに盛り込まれた熱々のお好み焼き。東京で一番長いアーケード「武蔵小山商店街」にあるお好み焼き店で、長く愛されているスペシャルメニューです。
6歳
「やわらかくておいしい」
40代
「いいところの詰め合わせなので、すごくお得で来たら絶対頼んじゃう」
「やわらかくておいしい」
40代
「いいところの詰め合わせなので、すごくお得で来たら絶対頼んじゃう」
東京に生まれながら、過去に20年ほど広島に住んでいた「広島流お好み焼 秀」の代表・山下伊知郎さん(56)。本場・広島の味を東京でも楽しんでほしいという思いから、広島で2年修業した後、35歳でこの店をオープンしました。
現在、平日は従業員の広田さん(45)と、二人三脚で店を切り盛りしています。
こうしたお好み焼き店を巡り、衝撃的な予測が発表されました。
日本コナモン協会 熊谷真菜会長
「10年経つと、今元気な人もみんなで高齢化していく。そこにプラス、後継ぎがいない。利益が出しにくくなっている状況のなかで、2035年(お好み焼き店は)半減してしまうのではないかという心配をしています」
「10年経つと、今元気な人もみんなで高齢化していく。そこにプラス、後継ぎがいない。利益が出しにくくなっている状況のなかで、2035年(お好み焼き店は)半減してしまうのではないかという心配をしています」
日本コナモン協会が発表したのは、「お好み焼き2035年問題」。お好み焼きは値上げが難しく、物価高や後継者不足に悩む店が多いといいます。
実際、今年1月から7月までの「お好み焼き」や「たこ焼き」といった“粉もん”を扱う店の倒産件数は、過去15年で最多のペースで増加しています。
「広島流お好み焼 秀」では去年10月、創業以来初めての値上げに踏み切りました。
山下代表
「(材料費は)上がっていないものがないくらいで1.2〜1.5倍ぐらい。コロナ明けてぐらいからずっと上がり続けて、きつい状態ではある。かといって、ちょこちょこ値段を上げるわけにいかず」
「(材料費は)上がっていないものがないくらいで1.2〜1.5倍ぐらい。コロナ明けてぐらいからずっと上がり続けて、きつい状態ではある。かといって、ちょこちょこ値段を上げるわけにいかず」
後継者も決まっていません。
「20年間同じ味でやってきたものですから、急に味を変えるようなことはできないので、この味を引き継いでくれる人がいれば」
利用客(20代)
「続いてほしい。来やすいから、こういうところのほうが」
利用客(30代)
「下町情緒があるところ。雰囲気も好きで、ぜひ応援したい」
「続いてほしい。来やすいから、こういうところのほうが」
利用客(30代)
「下町情緒があるところ。雰囲気も好きで、ぜひ応援したい」
山下代表
「常連さんも多いので、私も若くないですが、体の続く限りはやっていきたい」
「常連さんも多いので、私も若くないですが、体の続く限りはやっていきたい」
(「グッド!モーニング」2025年9月30日放送分より)
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