経済

グッド!モーニング

2025年10月3日 09:25

マツタケ山2時間で25本遭遇 全国各地で不作予想も 岩手の山で何が?【詳細版】

マツタケ山2時間で25本遭遇 全国各地で不作予想も 岩手の山で何が?【詳細版】
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 秋の味覚の王様・マツタケが猛暑の影響で全国的に不作と言われています。そんななか、番組が岩手のマツタケ名人に同行すると、わずか2時間で25本ものマツタケを収穫しました。山で何が起きているのでしょうか?

“お手頃”カナダ産でしのぐ

 2日、都内のスーパーでは100グラム1580円、手のひらサイズのマツタケは1本1825円。国産は仕入れられず、カナダ産です。

アキダイ 秋葉弘道社長
アキダイ 秋葉弘道社長
アキダイ 秋葉弘道社長
「不作どころじゃないですね、凶作ですね。僕はここ数年で一番、マツタケを見ていないですよ。この秋、一回も見ていないので」

凶作のはずがマツタケ続々

原生林の熊工房
原生林の熊工房

 ほとんど出回っていないという国産マツタケ。番組は、良質で100グラム1万円を超えることもあるという岩手県の産地で、マツタケとりの名人に同行しました。

原生林の熊工房 佐藤誠志さん
原生林の熊工房 佐藤誠志さん
原生林の熊工房 佐藤誠志さん
「今から行ってもどれくらいとれるかと、その後どれくらいとれるか。6、7、8月に雨がないとダメです。高温でもいいんだけど、雨がないとダメです」
岩手県の内陸部にある岩泉町
岩手県の内陸部にある岩泉町

 岩手県の内陸部にある岩泉町の平年6月の降水量は104.6ミリ。しかし、今年は半分以下の48.5ミリでした。

去年9月の道の駅のマツタケ売り場
去年9月の道の駅のマツタケ売り場

 去年9月の道の駅のマツタケ売り場。豊作と言われた去年はズラリと並んでいましたが、今年は先月29日まで収穫がゼロという状況が続いていました。

「(Q.今のは何を?)クマに来たよっていう、今から行くからよけろよっていう」
陸上競技で使うピストルを鳴らす名人
陸上競技で使うピストルを鳴らす名人

 陸上競技で使うピストルを鳴らし、クマに人の存在を知らせます。響いているのはクマよけの鈴です。

 山に入ってからも30分おきに大声を出して、クマを50メートル以内に近づけないよう進みます。

襲ってきたクマ(2023年)
襲ってきたクマ(2023年)

 2年前には、キノコとりの最中にクマに襲われた佐藤さん。この日以来、顔を守るヘルメットを着用。クマよけの自作の防具を杖にしながら、山の奥へ分け入ります。

 急な斜面を登り、藪の中を進むこと10分。佐藤さんが取材班の足元を指さしました。

「足から50センチ以内にあるよ」
足元にマツタケが!
足元にマツタケが!

 全くどこにあるのか分かりませんが、その時、振り返ると足元にマツタケが!降り積もった枯れ葉が盛り上がっている所にありました。

「(Q.どうやってとるんですか?)周りから掘って、じくに傷をつけないように」
この日一番の大物
この日一番の大物

 さらに、マツタケを見つけました。なおも進むと、前の日には生えていなかった所にマツタケがありました。この日、一番の大物です。

「(Q.商品になる感じですか?)虫入ってません。虫の穴ありません。100点です」
「(Q.いくらくらいになりそうですか?)1万5000円から2万円。それくらい立派です」
重さは94.5グラム
かさの直径は18.5センチ 重さは94.5グラム

 測ってみると、かさの直径は18.5センチ。重さは94.5グラム。先週まで収穫ゼロだったマツタケが嘘のようです。

わずか2時間で25本も収穫
わずか2時間で25本も収穫

 わずか2時間で25本も収穫することができました。序盤としては最高の結果です。

 とれたてのマツタケを香りと食感を一番感じることができる焼きで頂きました。かめばかむほど味と香りが広がってきます。鼻からマツタケのいい香りが抜けていきます。

前の日あたりにはまとまった雨
前の日あたりにはまとまった雨

 実は、この前の日あたりにはまとまった雨が降っていました。

「(本格的なマツタケの)スタートです。きょうとって、あすも同じくらいとれたら、もしかしたら豊作だっていうこと。続けばいいよね。ちょっと地面が湿っている感じの状態にできないと出てこないから」
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その後は見つけられず

 ところが、この日以降は…。

「全然ないです。なかなか見つかりません」
1日はゼロ、2日も1本のみ
1日はゼロ、2日も1本のみ

 1日はゼロ。2日も1本のみでした。3日朝は午前6時の時点でまだ収穫はありません。

「まだ不作傾向だと思いますけど、これから改善することもあると思いますが、ちょっと望みは薄いかなって感じ」

 価格については…。

「まだ(不作傾向の)状況が改善していないみたいなので、もう少し高止まりが続くのではないか」

(「グッド!モーニング」2025年10月3日放送分より)

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