紅葉最前線から都心まで。「旅行のプロ」おすすめの観光スポットを紹介します。
十和田湖 今だけ“絶景独占”
緑から赤へ。季節のグラデーションを織りなしているのは、東北三県にまたがる栗駒山です。
日本全国に少しずつ、そして着実に秋の気配が広がっています。そんな今だからこそ知っておきたいのが…。
鳥海高太朗さん
「この秋のキーワードは、夏に暑い日が続き外出しづらい状況が続いていたが、気温が少し下がってきたので“外に出て楽しむ”スポットが注目」
秋のはじめに行くべきお得な行楽地。“旅行のプロ”鳥海さんに3つのおすすめスポットを聞きました。
まず1つ目が…。
「青森県の十和田湖周辺になります」
自然豊かな十和田湖といえば、青く澄んだ湖と、赤や黄色に彩られた木々のコントラストが美しい、青森指折りの紅葉スポットです。
しかし、今は緑の中に赤くなり始めた葉っぱが少々。ちょうど色づき始めた時期でした。
だからこそ、オトクに満喫できることがあると旅行のプロが太鼓判を押します。
今だったら混雑に悩まされることなく“小さな秋”を探すことができます。
「きょうは静かでよかった。車の(渋滞)心配がないから」
「独り占めできる感じがよかった。関東から来ていると、とってもぜいたくな気分で」
さらに、十和田湖でとれた天然のヒメマスを塩焼きに。脂がのりきったジューシーな味わいを湖畔の食事処で思う存分堪能できます。
「『おいしい』ってこれが目当ての客がほとんどなので、出る時には昼過ぎにはなくなっちゃう」
十和田湖の紅葉の見ごろは今月中旬以降。それまでは秋を楽しめる穴場スポットになっています。
体験も!秋の魚介を堪能
続いてのおすすめスポットは…。
「2つ目のおすすめは、静岡県の沼津になります」
東京から車で2時間。注目は、富士山をのぞむ沼津港のすぐそばにある「ぬまづみなと商店街」です。
ここの魅力は、なんと言っても、沼津港で水揚げされる新鮮な魚介類の数々。
港のすぐ近くの商店街には、魚介類を扱うお店がずらりとならんでいます。
海なし県、岐阜から訪れたというこちらの家族は…。
普段見たことのないタコを見て、大はしゃぎ。家族にとっても、良いお出かけ先です。
鳥海さんが特におすすめなのは?
こちらの店先では、旬の魚を自分たちで焼く浜焼きが楽しめます。
浜焼きで今おすすめなのが、深海魚のメヒカリ。9月に漁が解禁し、これからが脂ののってくるシーズンです。
さらに、沼津だからこそ食べられる旬の魚も。それが、太刀魚の一本揚げ。旬を迎えた今、端から端まで豪快に堪能することができます。
「こういう浜に来ないと、なかなかない魚では。ここならではの料理」
旬の魚を堪能したら、観光も。商店街からすぐそばの沼津港から発着している遊覧クルーズ船です。沼津港を周遊する30分のコース、一番の見どころはもちろん、富士山です。
3日は少し霞んでいますが、これからの秋晴れでは、このような景色も。
さらに富士山を背景に、トンビやカモメが遊覧船を追いかけてきます。
都内で“北海道旅行”気分
そしてさらに、注目は近場に。遠出せずとも、お得に旅行気分を楽しむ方法がありました。
鳥海さんがすすめる、秋の初めにおすすめのスポット。3つ目は?
代々木公園で、2日から始まった北海道フェア。北海道から43店舗の本格的なグルメが一堂に会しています。
やはり皆さん、近場でお得な“小旅行”を堪能しているようです。
「全然違いますね。ジューシーでやっぱり北海道を感じます。なかなか北海道を全部行くのは大変」
「まとまって見られることもないし」
「すごく楽しい」
「1週間前に北海道に行く予定だったけど、雨でJRが止まって行くのをやめたので(ここに来られて)
ちょっとうれしいなと思って」
定番の海鮮はもちろん、ジンギスカンやスイーツまで。なかでも注目は、肉と海鮮を掛け合わせた、こちらの丼。北海道産の黒毛和牛に、イクラやウニをのっけたぜいたくな丼です。
「牛のレア感とウニの新鮮な感じがマッチして、とってもおいしい」
「都心にいながら、この週末おいしい北海道の海の幸など楽しんでみるというのもおすすめです」