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サイバー攻撃によるアサヒグループホールディングスのシステム障害は、いまだ復旧のめどが立っていません。ビールなどを取り扱う週末の飲食店では混乱が続いています。
週末も混乱 酒店「本当に綱渡り」
最初の一杯に欠かせない生ビール。4日も都内の居酒屋で次々と注文が入っていました。しかし…。
串焼とさか 高見澤拡之さん
「アサヒがサイバーテロの関係でスーパードライがなくなって…」
「アサヒがサイバーテロの関係でスーパードライがなくなって…」
普段、ビールはアサヒのみを提供しているこの店。店の焼き鳥に一番合うと、こだわりを持って提供してきました。
「こちらが最後の…」
「(Q.普段はどれくらい置いてある?)3〜4本は置いてある状況なんですよ」
「(Q.普段はどれくらい置いてある?)3〜4本は置いてある状況なんですよ」
しかし、システム障害があってから、3日の納品を最後に途絶え、4日の昼には底を尽きてしまったといいます。
「やるせないというか。なくなっちゃった時、お客さんに悪いなという気持ちがありましたね」
しばらくは、他のメーカーのビールを提供していきますが、グラスもアサヒのものしかありません。
「見通しが立たないのがちょっと苦しいというか、早くどうにかしてほしいという気持ちです」
一方、飲食店などにお酒を卸している酒店では。
佐々木酒店 佐々木実社長
「本来、ここ一面にないといけないのが、これしかないのが現状だよね。こんなの初めてだね」
「本来、ここ一面にないといけないのが、これしかないのが現状だよね。こんなの初めてだね」
在庫はすでに普段の20%。1週間近く全く入荷がないといいます。アサヒは1日から、紙などによる注文受け付けを再開。この店も発注し、3日にビールが届くはずでしたが、結局届きませんでした。
「来週月曜日以降の入荷が分からない状態なので、本当に綱渡り」
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“情報漏洩”も 混乱の収束は?
いまだ復旧のめどが立たないアサヒのシステム障害。
3日、アサヒはサイバー攻撃が「ランサムウェア」によるものだったと発表しました。パソコンなどのデータを暗号化して使えなくし、復元と引き換えに身代金を要求するコンピューターウイルス「ランサムウェア」。
アサヒは身代金の要求があったかは明らかにしていません。ただし、情報漏洩(ろうえい)の可能性を示す痕跡が見つかったといい、現在、調査中としています。この混乱、いつになったら収束するのでしょうか。
サイバー攻撃に詳しい
神戸大学 森井昌克名誉教授
「完全な復旧となると2〜3カ月、あるいは半年とかというふうになるかもしれないですね。当然ですけどサイバー攻撃対策はしっかりとしていたと思うんですよね。だけど、しっかりしているからと言って完璧という言葉はないんですよね」
神戸大学 森井昌克名誉教授
「完全な復旧となると2〜3カ月、あるいは半年とかというふうになるかもしれないですね。当然ですけどサイバー攻撃対策はしっかりとしていたと思うんですよね。だけど、しっかりしているからと言って完璧という言葉はないんですよね」
(「グッド!モーニング」2025年10月5日放送分より)
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