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アメリカ政府機関の閉鎖の余波が日本にも広がっています。ふるさと納税の返礼品にも影響が出ていて、自治体が対応に追われています。
花火大会中止 返礼品チケット使えず
2003年に始まった「よこすか開国花火大会」。今年は見ることができませんでした。
駅前には、イベントが急きょ中止になったことを知らせる人が立っています。
中止が発表されたのは、開催の3日前。理由はアメリカで与野党の対立から、つなぎ予算が成立しなかったためです。
横須賀市
「『日米親善ヨコスカフレンドシップデー2025』は、アメリカ政府機関の封鎖に伴い中止となる旨、米海軍横須賀基地から連絡がありました」
「『日米親善ヨコスカフレンドシップデー2025』は、アメリカ政府機関の封鎖に伴い中止となる旨、米海軍横須賀基地から連絡がありました」
アメリカ海軍・横須賀基地では毎年、花火大会と同じ日にイベントを開催し、基地内を一般に開放しています。
しかし、イベントが中止になったことで、新たに10万人を収容する場所が別で必要になったのです。
横須賀市
「雑踏事故等の懸念があり、会場周辺が大変危険な状況になると判断し、断腸の思いで中止という苦渋の決断をいたしました」
「雑踏事故等の懸念があり、会場周辺が大変危険な状況になると判断し、断腸の思いで中止という苦渋の決断をいたしました」
この決断に困惑している人もいました。
東京・大田区在住の男性(40代)
「横須賀の花火大会が有料観覧席、『ふるさと納税』でできるということだったので、これいいじゃん楽しそうということで買った」
「横須賀の花火大会が有料観覧席、『ふるさと納税』でできるということだったので、これいいじゃん楽しそうということで買った」
男性は横須賀市に「ふるさと納税」で8万円を寄付し、4人分のチケットを受け取りました。
しかし、花火は中止に。返礼品はどうなるのでしょうか?
横須賀市の担当者
「寄付なので返金はできません。代わりの返礼品を渡します」
「寄付なので返金はできません。代わりの返礼品を渡します」
男性
「チケット代金の5000円相当のものを横須賀の特産品を後日郵送するので、よろしくお願いしますと。横須賀市の人も大変だなと思って聞いていた」
「チケット代金の5000円相当のものを横須賀の特産品を後日郵送するので、よろしくお願いしますと。横須賀市の人も大変だなと思って聞いていた」
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大量仕入れのレストラン SNSでSOS
影響は周辺の飲食店にも及んでいます。
横須賀を代表する「海軍カレー」や「ネイビーバーガー」を提供するレストランでは、花火大会に合わせ通常の3倍近い食材を仕入れていました。
レストランLAUNA オーナーシェフ
平野耕司さん
「ここの冷蔵庫なんですが、 30〜40人前を上にしまっている状態。これからちょっと怖いのが、冷蔵庫に入りきらない分が、約100人前くらい届いてしまう」
平野耕司さん
「ここの冷蔵庫なんですが、 30〜40人前を上にしまっている状態。これからちょっと怖いのが、冷蔵庫に入りきらない分が、約100人前くらい届いてしまう」
食材を無駄にしないために、SNSで店に来てほしいと協力を呼びかけましたが…。
平野さん
「(呼びかけが)どれぐらい効果が出るかは、まだ自分にも分からない」
「(呼びかけが)どれぐらい効果が出るかは、まだ自分にも分からない」
花火会場の近くでは、イベントがなくなったにもかかわらずキッチンカーが出店していました。
丘の上のお弁当屋さん オーナー
「(中止が)3日前だったので、他の所に出店するのはなかなかかなわない。これがキッチンカーの難しいところ」
「(中止が)3日前だったので、他の所に出店するのはなかなかかなわない。これがキッチンカーの難しいところ」
こちらでも食材をいつもより多く仕入れて準備してきましたが、売り上げは厳しいといいます。
オーナー
「(売り上げ)一日で15万円ぐらいを目安に考えていた。実際には、その6分の1ぐらい。横須賀という街が米軍基地といかに連携してる地域かというのを実感」
「(売り上げ)一日で15万円ぐらいを目安に考えていた。実際には、その6分の1ぐらい。横須賀という街が米軍基地といかに連携してる地域かというのを実感」
(「グッド!モーニング」2025年10月6日放送分より)
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